皆様こんにちは。キャリアコンサルタントの福原です。
相手に自分が言いたいことを正確に伝えるのは難しいもの。
頑張って言いたいことを伝えたつもりでも、実は伝わっていない場合もあるのです。
転職希望者は、言いたいことが面接官に伝わらなければ、採用試験に落選する可能性が高くなってしまいます。
そこで今回は、
- 面接前に理解しておきたい「伝える」と「伝わる」の違い
- 「伝わる」話し方ができると有利となる理由
- 伝わる話し方をするために必要なポイント
を紹介します。
「伝える」と「伝わる」の違い
「伝える」とは自分から相手に対して、一方的に内容を伝達する行いです。
一生懸命に話したとしても、ただ自分が話しているだけで、相手の耳に届いていない場合もあります。
一方「伝わる」は、相手の目線や立場を理解しつつ、双方向でのコミュニケーションを取る行いのこと。
お互いに話をしながら、わからない点は確認し合います。
結果的に後者の方が、自分の意見を相手に理解してもらいやすくなるのです。
「伝える」話し方より「伝わる」話し方ができると有利
「伝える」だけでは、相手に意見が伝わらず、転職活動にも支障が出てしまいます。
転職活動の面接のときに強みを伝えられず、落選してしまう可能性もあります。
また晴れて転職した後も、「伝わる」話し方を意識できていないと、仕事がうまく進みません。
特にコロナ流行後、テレワークが普及して、対面で話す機会が減りました。
結果的に、以前にもまして「伝わる」話し方を意識することは少なくなっています。
コミュニケーションをおろそかにすると、重要な情報の共有ができず、致命的なミスをしてしまうリスクも高まるものです。
つまりビジネスにおいて、「伝える」話し方より「伝わる」話し方ができる方が有利となります。
現代人はますます「伝える」だけでなく、「伝わる」ことの重要性を意識する必要が生じているのです。
「伝える」のでなく「伝わる」よう工夫:ポイント3つ
自分の発言を相手に理解してもらうためには、話者が工夫することが必要です。
重要なのは、自分の意見を相手に「伝えよう」とするのではなく、どうすれば相手に「伝わるか」という意識を持つこと。
企業に対し、自分の経歴や転職への思いが「伝わる」ようにするためのポイントは3つあります。
伝わるポイント①簡潔に要点だけ話す
伝わる話し方のポイント1つ目は、簡潔に要点だけを話すことです。
話が苦手な人は、つい情報をすべて伝えようとして、長く話し過ぎてしまう傾向があります。
必要ない情報まで話してしまい、結局何を言いたいのかわかってもらえないのです。
まずはどうしても伝えたいことをメモに書き、それを伝えるために必要な最低限の情報だけを選択しましょう。
重要なポイントだけをまとめて、できる限り簡潔に話してみてください。
伝わるポイント②具体性を高める
伝わる話し方のポイント2つ目は、具体性を高めることです。
効果的な方法として、
- 事例を挙げる(特にその事例の中でどのようなプロセスを踏んだか)
- 成果は数字で表現する
- 第三者からの評価を付け加える
などが挙げられます。
数字をはじめ具体的な情報を伝えれば、企業はあなたを採用した場合のイメージをしやすくなるはず。
そのため具体性を高めて伝えることで、企業に効果的なアピールが可能なのです。
伝わるポイント③聞く側の準備が整っているか確認する
伝わる話し方のポイント3つ目は、話を聞く側の準備が整っているか確認することです。
家族や友人に話したはずの内容を、後で相手が理解していなかったという経験は誰にでもあるはず。
このようなとき話し手は「相手が自分の話を聞いてくれていなかった」と思い込んでしまいがちです。
しかし実際には、相手が考え事をしていたり、作業をしていたりと「聞く態勢」に入っていなかった可能性があるのです。
話し手がそれに気づかず、一方的に自分が言いたいことを話していたケースは多いもの。
話す前に「今、話をしてもいい?」と相手に聞いてみましょう。
話している最中も相手の様子を観察しつつ、話に追いついているか観察してみてください。
普段からこれを意識すれば、転職活動で面接官が自分の話を理解しているか、分析しやすくなるはずです。
聞く側への配慮は「伝わる話し方」をするための基本なのです。
まとめ
相手に意見が「伝わる」ことで、転職活動で面接官とコミュニケーションを取るとき有利となります。
就職後も社員やクライアントとの円滑なコミュニケーションが取れれば、大いに活躍できるはずです。
私もキャリアコンサルタントとして、転職希望者へ情報を提供するときは、
「伝わるように伝える」
ことを心掛けていきます。
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>コンサルタントへのキャリアに関する記事
転職面接で「学歴はいいが、コミュニケーション能力で懸念が残る」と言われる人には何が足りないのか?
https://www.axc.ne.jp/ccc-communication-ability
「コンサルは論理で客を打ち負かす商売じゃない」外資系ファームのシニマネが語る”マネージャー昇格への壁”
https://www.axc.ne.jp/column/2015/0410/16855.html
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今回は、ビジネスにおいては「伝える」のではなく「伝わる」ことが大切であるとお伝えしました。
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