「胆識」を意識すれば自己PRで有利に

こんにちは。
コンサルタントの稲橋です。
 
転職活動の際に、自分の持っている「知識」をアピールするのは当然ですよね。
しかし転職活動の成功や、転職後の活躍に必要な力は「胆識(たんしき)」なのです。
今回は、「胆識」を意識することの重要性を解説します。

胆識とは?知識・見識との違い

そもそも胆識とは何でしょうか?
 
哲学者・思想家の安岡正篤氏は、
「肝っ玉のある実行力」のことを「胆識」と表現しました。
 
知識は「書籍や話などを通じて得られる情報」。
見識は「知識を活用し、どう行動すべきか判断する力・正しい情報を見分ける力」。
 
この2つを土台として、困難な状況を乗り越えるために必要な「実行する力」が胆識なのです。
ビジネスの現場で活躍するには3つの力、特に胆識を磨く必要があります。

知識と見識があるだけでは単なる「インテリ」

多くの転職希望者は面接で「知識」ばかりをアピールする傾向にあります。
 
例えば、
「コンサルティング業界の知識があります」
「会計の知識があります」
「システム構築の知識があります」
など。
 
ただ「知識がある」だけでは単なる「物知りな人」で済まされてしまいます。
 
知識を土台にした自分の考えを持ったとき初めて「見識がある人」になれるのです。
 
見識があると、
「***した方が良い」
「***すべきだ」
という具合に状況に応じた判断ができるようになります。
 
ただやはり「見識がある人」のレベルで終わってしまうと、捉え方によっては「評論家」という位置づけになってしまいます。
 
つまり知識と見識があるだけでは、優秀なビジネスパーソンではなく、単なるインテリで終わってしまうのです。

転職活動では胆識をアピールして差別化を実践

ジョンソン・エンド・ジョンソンの元社長である新将命氏は、
「ビジネスの世界で重要なのは見識に加え、“決断力”や“判断力”を合わせた胆識である」
と言っていました。
 
中途の採用では、自身の強み=ある領域での知識、経験や考え方をアピールすることが求められます。
しかし同じ知識、経験、考え方を持つ人は、あなたが想像するよりも大勢いる可能性が高いです。
 
このような状況の中で他の人との差別化を図るためには、うまく「胆識」をアピールするのが有効なのです。
 
ただ、まだ若い方やポジションによっては、大きな決断力や判断力を求められることは少ないかもしれません。
 
そのためぜひ、「仮に困難な状況に陥ったとき胆識のある人間ならばどう行動するのか」頭の中でシミュレーションしてみてください。
この過程は自分が胆識のある人間になるための第一歩です。
 
もちろん転職するためだけに胆識を意識する必要はないものの、いざ転職をするときに自己PRで大いに使えるため、参考にして頂ければ幸いです。
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>自己PRに関する記事
「職務経歴を話した段階で面接の合否はほぼ決まっている」職務経歴を上手に語る際の4つのポイントとは?
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未経験からのコンサル転職で失敗しない3つの方法 | ニーズを把握して内定確度を上げることが大切
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転職面接で「学歴はいいが、コミュニケーション能力で懸念が残る」と言われる人には何が足りないのか?
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今回は、「胆識」を意識してみることについてお伝えしました。
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