【未経験からのコンサル転職】汎用エンジニア(COBOL)からコンサルタントへ

今回は、SIerにて金融系の汎用エンジニア（COBOL）としてご活躍後、ITコンサルティングファームに転職された方の事例をご紹介します。

プロフィール

ファームへの転職にタイミングを見計らっている余裕はない

Eさんと初めてお会いしたのは、弊社が開催するセミナーの場でした。

コンサル業界の情報を広くお伝えする趣旨のもので、転職をおすすめするというよりは、長い目でキャリアを考えるというスタンスのものです。

Eさんもすぐに転職したかったわけではなく、
「そもそも自分の市場価値がどんなものか知りたい」という軽い気持ちでの参加でした。

セミナー後に個別の面談の機会を設け、Eさんのキャリアを確認しました。

入社後、一貫して金融系の汎用エンジニア＝COBOLとしてキャリアを積んでこられたEさん。

ご本人が気にしていたのは「COBOLの経験のみ」というキャリアが転職市場から見てどうなのか、という点。
また将来的にはコンサルティングファームに転職したいが、タイミングとしてはいつが良いのか、という点でした。

私は「コンサルティングファームに転職したい気持ちがあるのならば、タイミングを見計らうというより、さっさと活動してみた方が良い」とアドバイスをしました。

受かってから転職するかしないか考えても十分間に合います。
さらに「COBOLの経験のみ」というやや不利なキャリアだったため、若くポテンシャルを評価されるうちに活動しないと、手遅れになりかねませんでした。

ファームへの転職は若手ほどチャンスが豊富なため、タイミングを見計らっている余裕はないのです。

人見知りという意外な弱点で「面接」が障壁に

Eさんは逡巡していましたが、ひとまず職務経歴書を作り、活動をしてみることにしました。

蓋を開けてみると、意外な苦戦が待ち受けていました。

お若いという点や、金融系のキャリア中心ということもあって、書類は通ります。

が、面接で落とされるケースが多発。

企業側はポテンシャルを評価するつもりで人物面を見ていました。
しかしEさんは人見知りで、緊張してしまうタイプゆえになかなか面接の場でしっかりと自分の気持ちを伝えきれなかったのです。

本質的には「しっかりとした志向性、明確な目的意識を持っている」と感じていた私は、Eさんに尋ねました。

私「そもそもコンサルティングファームに行きたかった理由は何ですか？」

Eさんはやや遠慮がちに、それでもしっかりとした口調で行きたい理由、ファームでやりたいことを説明してくれました。

私「いいですね。それをしっかり面接で伝えればOKです。緊張して言葉が詰まってしまうのは、練習すれば何とかなります。口に出して練習してください。声に出して、とにかく何度も何度も」

未経験からのコンサル転職の勝因は素直さと努力

人は簡単に変われるものではありません。

私はEさんについて「どれほど練習したとしても、面接で苦戦するだろうな」と考えていました。

しかし、Eさん、その後は人が変わったように連戦連勝。
サクサクと受かり始め、見事に大手ITコンサルティングファームからの内定を獲得したのです。

私「Eさん、すごいじゃないですか！ 何か工夫したんですか？」

Eさん「いやいや、教えられた通りに、とにかく口に出して、声に出して練習しまくったんです。声に出すと、頭の中で考えていたことが、意外と陳腐に聞こえて。
この言い回しはいいな、とかこの言い回しはしつこいな、とか色々感じました。
自分の声を録音して、自分が面接官になったつもりで聞きもしました。まぁ、教えていただいた通りです」

ここまで忠実にキャリアコンサルタントからのアドバイスを受け入れ、実践する人は少ないものです。
勝利のポイントはEさんの素直さと、たゆまぬ努力の結果でした。

コンサルティングファームに入社後もそのスタンスでいれば、間違いなくすぐにパフォーマンスを出せるはずです。

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＞コンサルタントへのキャリアに関する記事

コンサルタントへ転職するための「志望動機書」の作り方【未経験～ファームtoファームまで】
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2015/0713/264.html

「コンサルは論理で客を打ち負かす商売じゃない」外資系ファームのシニマネが語る”マネージャー昇格への壁”
https://www.axc.ne.jp/column/2015/0410/16855.html

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今回は、SIerにて金融系の汎用エンジニア（COBOL）としてご活躍後、ITコンサルティングファームに転職された方の事例をご紹介しました。

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