介在価値と志望動機・求められる人材であるために

IT化が進んでもなお、AIに代替されない価値とされているのが「介在価値」です。

就活生や転職希望者の方々は、介在価値を盛り込むことで志望動機をうまくアピールしやすくなる場合があります。

今回は、長く求められ続ける人材であるために役立つ、介在価値をアピールした志望動機の作り方を解説します。

【目次】

1. 介在価値とは当事者同士が解決できるはずの課題に、第三者が提供するプラスの価値
2. 介在価値を高めるには知識の習得が不可欠
3. 介在価値をテーマとした志望動機の例文＆書き方
4. 転職理由に介在価値を盛り込むなら転職エージェントに相談

介在価値とは当事者同士が解決できるはずの課題に、第三者が提供するプラスの価値

「介在価値」とは、当事者同士が解決できるはずの課題に対して、第三者が提供するプラスの価値のことです。

当事者だけでも物事を進められるものの、第三者にしか提供できない価値を発揮するシーンは転職活動において多々あります。

たとえば求職者が自分でも気づいていない長所は、転職エージェントという第三者であれば客観的に見つけることが可能です。転職エージェントが求職者のアピールポイントをまとめ、企業側に提出してマッチングを成功させれば、介在価値を大いに発揮したことになります。

介在価値を高めるには知識の習得が不可欠

「介在価値」を志望動機に盛り込みたい方の多くは、誰かをサポートし、喜んでもらうことにやりがいを感じるのではないでしょうか。

「この人のためにもっとできることはないだろうか」という思いやりは、生身の人間だけが抱けるもの。IT化が進んだとしてもAIに代替されない価値が、人だけが発揮し得る介在価値なのです。

介在価値の高い仕事の代表格は、転職エージェント・人材会社のキャリアコンサルタントでしょう。希望者のお話を傾聴し、自身でも気づいていない希望・ニーズを的確に把握すること。

その際、キャリアコンサルタントは履歴書や職務経歴書の情報だけから適職を判断するのではありません。言葉の真意を読み解き、豊富な情報と照らし合わせて、本当に理想的なマッチングを実現させることでエージェントは初めて介在価値を発揮します。

キャリアコンサルタントに限らず、接客や営業に携わる人材は、常に情報をインプットし豊富な知識を習得することが大切です。1つの考えに凝り固まらず、豊富な選択肢から求職者にとって理想的なものを取捨選択して提示する必要があるためです。

 常に勉強を怠らずヒアリング能力を高め、すばらしい提案が利用者にとって良い結果に結び付くよう努力を続けましょう。

介在価値をテーマとした志望動機の例文＆書き方

コンサルタントや人材会社の営業職などを志望する方に向けて、介在価値をアピールできる志望動機の例文を記載します。

以下の例文では、接客業を経験したのち、人材会社のキャリアコンサルタントを目指し始めた人を想定しました。

【介在価値を使った志望動機の例文】

「私はクライアントを直接サポートし、成果を生み出せる御社の業務内容に魅力を感じ、スキルを活かして貢献したいと考え志望しました。

新卒から3年間、アパレル業界にて販売スタッフと育成係として、売上目標の達成に貢献してまいりました。そこから、店舗の権威ではなく、私個人のスキルによってより直接的にお客様をサポートしたいと考えるようになりました。

大きなきっかけは、後輩が私のアドバイスによって成長していく姿を見ることに喜びを感じたことです。

人材紹介会社のキャリアコンサルタントは、自分の力で求職者と企業をつなぎ、双方のマッチングをサポートする点が大きな魅力であると感じます。自分の介在価値を発揮することで、求職者と企業がより良い方向に進んでいけるよう直接お手伝いができるためです。

後輩の育成を通じて身に付けた、相手のポテンシャルを見極め、希望をヒアリングしつつ個々に合ったアドバイスを提供するスキルを活かし、御社の業務に貢献したいと考えています。」

これまでどのような事業に取り組んできたか説明するとともに、介在意識を発揮したい理由を明示します。自分にどのような価値があるのか具体的に説明しつつ、培ったスキルを活用して会社に貢献できる人材であることをアピールするのがポイントです。

転職理由に介在価値を盛り込むなら転職エージェントに相談

面接やESなどの志望動機に介在価値を盛り込んで自己PRをするのであれば、転職エージェントに相談するのがおすすめです。

キャリアコンサルタントは介在価値を発揮するプロのため、内定獲得のために有益かつ客観的なアドバイスを提供してくれます。

まずは理想のアドバイザーを見つけ、それを模範に自身の介在価値を高めていきましょう。
あなたにしかない介在価値を存分にアピールして選考を突破し、誰かの人生に良い影響をもたらすことで、求められ続ける人材となってください。

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＞キャリアに関する記事

コンサルタントへ転職するための「志望動機書」の作り方【未経験～ファームtoファームまで】
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2015/0713/264.html

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今回は、介在価値を志望動機に盛り込む際のポイントについてお伝えしました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。