聞いていた話と違う！面接で生じる齟齬と対処法

転職希望者の方は志望企業の面接を受ける前、私たちのようなキャリアコンサルタントとの面談で企業の情報を仕入れます。

ある面接後に、転職希望者の方からお電話をいただきました。

その第一声がこちら。

「今日、面接に行ってきました。聞いていた話と違いましたよ(怒)！」

申し訳ございません……実は、面接前に聞いていた、企業側が求めている人材や待遇などの条件が変更されることはよくある話なのです。

「聞いていた話と違う！」というパターンは転職活動中頻発する

転職希望者の方が実際に面接を受けて、企業の話を聞いた後、
「キャリアコンサルタントが話していた内容と齟齬がある」
と感じることは多々あります。

キャリアコンサルタントが職務怠慢をしたわけではありません。
私たちは選考が順調に進み、皆様が内定を獲得できるよう、有益な情報はすべてお伝えしています。

正直、面接後に私たちが企業側に確認し「え!?」と思うことも度々あるのです。

このビジネスを20年経験していますが、上記のようなシーンは頻発します。

聞いていた話と違う…原因は企業情報の変更や企業内で生じる齟齬

採用に関する情報は、私たちが求人情報を受け取ってから2週間もすれば、企業の社内外で変化が起こります。

すると、企業が当初求めていた理想の人材は、2週間後には別の人材に変わってしまうのです。

採用面接官は、事前に伝えていたことを忘れていることもしばしば。

求職者にとっては大きな変化ですが、採用する側にとっては小さな変化に過ぎないわけです。

また求人を出す人は該当部門の上層部の方が多いですが、実際に一次面接を担当するのは現場マネージャーが一般的です。

求人を出している上層部と現場マネージャーの中での理想の人物像にズレが生じるのも、転職希望者にとっては予期せぬ変更が生じる原因。

求人票に載っている理想の人材＝上層部が求めている人材に合致しているため応募しても、面接で現場マネージャーから、
「求めているのは君のような人材ではない」
と言われてしまう可能性があります。転職希望者にとっては悲劇でしかありません。

その企業を視野から外すか、諦めきれない場合は転職エージェントを介して企業に掛け合う必要が生じます。

聞いていた話と違うケースはビジネスでもあるため対応力が必要

ただ、こういうことはビジネスでもある話です。

「役員からある要望があったので提案に行くと、現場では違う要望を伝えられた」
という経験をした人は多いのではないでしょうか。
このような場合にどうにか適切な対応をして乗り切るのも、必要なビジネススキルです。

同じく面接でも、入社したい企業であれば、
「ん？ おかしいな。聞いていた話と違うけれども、ひとまず合わせよう」
とその場でうまく調整することが必要なときもあります。

その後、再び条件が変更されて、当初希望していた条件で入社できる可能性もあるためです。

納得がいかないときも、面接の場ではうまく話を合わせておいたうえで、企業の選考を続けるか転職エージェントに相談しましょう。

当然のことながら、間に立つ私たちが常に最新情報を得て、企業の上層部と現場で相違がないように働きかけるべきだとは承知しております。

引き続き努力して、上記のシチュエーションを減らしていきながら、皆様が理想の企業に入社するためのサポートをさせていただきます。

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＞コンサルタントへのキャリアに関する記事

コンサルタントへ転職するための「志望動機書」の作り方【未経験～ファームtoファームまで】
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2015/0713/264.html

「転職求人票の“応募条件”。実は満たしていなくても応募できる？
https://www.axc.ne.jp/ccc-qualifications

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今回は、企業が提示する人材や待遇などの条件は変更される場合があることをお伝えしました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。