こんにちは。
新しい職場では、今までの職場で当たり前のように使っていた言葉が通用しない場合が多々あります。
また同じ言葉であっても、前職と転職先では違う意味合いで使用する場合もよくあるものです。
この点に気を付けなければ、転職活動が予期せず最悪の結末を迎える可能性があります。
会社によって同じ言葉でも違う意味になる代表例
キャリアコンサルティングでは転職希望者の方から、志望企業との面接後、内容についてフィードバックをいただきます。
その後、企業側の話も聞いてみると、同じ言葉でも企業側と転職希望者側で若干意味合いがズレていることが多いです。
例えば、「マーケティング」という言葉はよく耳にしますよね。
「マーケティング」とは、一言で表すなら「売れる仕組みを作る活動」です。
具体的には顧客のニーズを分析・理解し、商品が勝手に売れる状態を作るということ。
リサーチや広告宣伝そのものを「マーケティング」と言い表す人もいますが、リサーチや広告宣伝はあくまでマーケティングの手段です。
コンサルタントであれば、SNS運用やホームページ改善など、クライアントの営業の手間を少しでも減らす活動がマーケティングに該当します。
ただ例えばA社は「統計学を駆使した販促活動全般」を「マーケティング」と表現します。
一方、B社では「事実上、マーケティングは営業と同義」という場合もあるのです。
A社の社員がB社に転職した場合、同じ言葉でも企業によってまったく意味が異なり、戸惑うことになります。
会社によって異なる言葉。最悪の場合はミスマッチも
言葉の意味の違いによって、最悪の場合、転職希望者が会社に低く評価される恐れがあります。
会社によって意味合いに大きな違いがあるのが「プロジェクトマネージャー」です。
A社では「プロジェクトマネージャー」を100名以上の人員を管理する立場として位置づけています。
数年がかりのプロジェクトのリソース、品質を管理し、契約責任とPL責任も負う必要があります。
一方、B社では下請けで数名のスタッフを管理するプロジェクト責任者を「プロジェクトマネージャー」と呼ぶのです。
B社のプロジェクトマネージャーがA社の面接を受けた場合、規模の違いを突っ込まれ、実際より低く評価されてしまう可能性があります。
結果的に面接で不採用となるか、入社後に転職者が今までの実績を低く見積もられて落ち込み退職してしまうかもしれません。
しかしこれは言葉の定義、育った環境の違いによるミスマッチです。決してB社のプロジェクトマネージャーの実力が劣っているわけではありません。
言葉の意味の違いによるミスマッチを防ぐ
先ほど紹介したミスマッチの事例は実際にあるため、我々キャリアコンサルタントは事前に言葉の意味を伝えていかなければなりません。
言葉の意味の違いを転職希望者と企業側の双方に伝えて、ミスマッチを防ぐのが我々の義務です。
また皆さんの方でも、「自分の常識、我が社の常識は、もしかして非常識?」という感覚を持っていただけると幸いです。
キャリア構築の面のみならず、ビジネスの場でもミスマッチ・失敗を防ぐことにつながりますよ。
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コンサルタントへ転職するための「志望動機書」の作り方【未経験~ファームtoファームまで】
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未経験からのコンサル転職で失敗しない3つの方法 | ニーズを把握して内定確度を上げることが大切
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今回は、同じ言葉でも会社によって意味合いが異なる点に注意が必要であることをお伝えしました。
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