有限責任監査法人トーマツの年収・昇格・転職のポイント

デロイトトーマツ グループにおいてリスクアドバイザリー業務を担っているのが、有限責任監査法人トーマツです。

EY新日本・あずさ・PwCと並ぶ四大監査法人「Big4」の1つであるため、業界内でも特にスキルの高い公認会計士が勤めている印象があるかもしれません。スキルが高い分、年収も高額だと考える人も多いのではないでしょうか。

今回は、監査法人トーマツの年収の実態と、転職を検討するうえで知っておくべきポイントを解説します。

監査法人トーマツの平均年収は700万円台、激務は改善中

2022年時点で、デロイトトーマツの中でも監査法人トーマツの年収は、口コミサイトに社員・元社員が書いた情報によると793万円です。

参考:OpenWork「有限責任監査法人トーマツ」

※回答者は正社員

コンサルタントや会計士であれば800万円台を超える場合もありますが、監査業務の担当者の平均年収は700万円台と考えればよいでしょう。

また監査法人の例にもれず、激務であることを覚悟する必要があります。残業時間は月40時間超で、残業代によって年収も変動することを覚えておいてください。

ただし中小監査法人に比べると、やはり四大監査法人というだけあり、年収は高額です。激務であっても高い給与を望むのであれば、挑戦する価値はあるでしょう。
逆にワークライフバランスを重視するのであれば、繁忙期以外は落ち着いて仕事ができる監査法人を見つける方が得策です。

ただし監査法人トーマツでは働き方改革が進んでおり、在宅勤務を取り入れることもできるようになりました。そのため激務と感じるかどうかは人それぞれ異なりそうです。
現役社員の口コミを入念にチェックして見極めるようにしましょう。働きやすさについては後ほど触れていきます。

監査法人トーマツの役職・年齢。マネージャーの年収が1,000万台

監査法人トーマツの平均年収は700万円台ですが、年齢と役職によって変動します。

スタッフ(入社後数年の社員)…約500万
シニアスタッフ(スタッフの育成を担う中堅社員)…約800万
マネージャー(監査計画を実行できる責任者)…約1,100万
シニアマネージャー(プロジェクトの責任者)…約1,400万
パートナー(社員であると同時に経営に携わる責任者)…約1,600万・最大2,000万台

新卒を含む20代は年収400~600万円程度のスタッフから始まります。実力が高い人材であれば20代後半でシニアスタッフに昇格し、30代でマネージャーとなる場合もあるでしょう。

スピーディーに成果を出して8年ほどでマネージャーとなり、年収1,000万円に到達する人材もいます。

監査法人トーマツで年収を上げるコツは主体的に動くこと

監査法人トーマツはやや体育会系の社風のため、地道にコツコツと働くだけでは評価されません。早期昇格のためには主体的に動き、影響力のある上司に気に入ってもらうことが不可欠です。

もちろん従順に業務を遂行することが前提ですが、受け身になるのは避けた方がいいでしょう。課題に対する改善策を積極的に提示し、当事者意識を持って提案をくり返すことをおすすめします。

デロイトトーマツは大規模な組織です。抜きん出た能力があることをしっかりアピールし、大規模プロジェクトにアサインされることが年収を上げるポイントです。

監査法人トーマツの福利厚生は充実

休日休暇

土日祝、年末年始、年次有給、受験有給、慶弔、産前産後、通院、配偶者出産、育児休暇、育児参加奨励、介護、看護休暇、通院等特別休暇、トーマツ休日、生理など

賞与・ボーナス

年3回(6月・9月・12月)

昇格

年1回能力査定で決定

社会保険

健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険

各種手当

時間外勤務、休日出勤、深夜時間外、通勤・出張など

各種制度

生命保険(総合福祉団体定期保険)、財形貯蓄、iDeCo(個人型確定拠出年金)、クラブ活動補助など

その他、生殖医療サポートや産前講座、産後ケア教室、ベビーシッターなどの利用に必要な費用の補助を受けることが可能です。キャリアアップのための資格講座の受講料や登録・年会費も支給されるため、福利厚生は非常に充実しています。

監査法人トーマツは働きやすい企業

監査法人トーマツは妊娠や不妊治療などができるよう、短日勤務や短時間勤務などを積極的に取り入れて仕事との両立を支援しています。

またスマートワークの一環として取り入れている在宅勤務は、社員のほぼ全員が活用。フレキシブルに働ける環境です。障がい者雇用やLGBT当事者の働きやすい職場の整備にも取り組んできました。LGBT+への取り組みの評価制度「PRIDE 指標」において4年連続でゴールドを受賞し、多様性を重視する企業として評価されています。

監査法人トーマツへの中途採用での転職難易度は高い

監査法人トーマツは年収の高さや働きやすさが魅力的な企業であり、採用されるには相当な難関の試験をクリアする必要があります。

公式サイトから直接応募しようとしても条件の詳細が分からないため、年収の交渉も自分で行わなければならない可能性も高いです。

第三者から情報を収集し、書類添削のサービスや面接のフィードバックを受けることで、少しでも内定獲得の可能性を高めるのがポイントです。

難関を突破して監査法人トーマツに転職するためにも、信頼できる転職エージェントに登録し、アドバイスを受けながら選考を進めていきましょう。

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>監査法人トーマツに関する記事

リスク領域における「コンサルティング」と「リスクアドバイザリー」の違いとは?/有限責任監査法人トーマツ リスクアドバイザリー事業本部 オペレーショナルリスク・事業ユニット長 パートナー 仁木一彦さんインタビュー

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今回は、デロイトトーマツ グループにおいてリスクアドバイザリー業務を担う有限責任監査法人トーマツの年収についてお伝えしました。

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