コンサルタントの方には、これまで携わってきたプロジェクトや業務で「成功した体験」のほかに「失敗した体験」があるはずです。
また将来コンサルタントを目指す方は、
「プロジェクトで失敗したくない」
「クライアントからの信頼を失いたくない」
という思いを抱いているのではないでしょうか。
「プロジェクトで失敗したくない」
「クライアントからの信頼を失いたくない」
という思いを抱いているのではないでしょうか。
コンサルタントも人間であり、失敗をゼロにすることはできません。ただし失敗の体験から学ぶことはできます。
今回は、コンサルタントによくある失敗事例、失敗した場合の責任の所在、失敗の体験を次に生かすためのヒントをお伝えします。
コンサルタントのよくある失敗事例
現場での実戦経験が浅いコンサルタントは、当然プロジェクトで失敗しやすいものです。
また一流大学の卒業生であっても、新人は現場を知らないため、クライアント先の従業員に無理な要求を押し付けてしまう可能性があります。
すばらしいプランを作成したとしても、実行する人々の視点が抜け落ちているのです。現場から反発を受けると戸惑ってしまい、対案を提示することさえできません。
優秀なコンサルタントは現場のスタッフに寄り添い、悩みの解決に向けて一緒に働く意欲があるものです。
自分だけ安全な場所から複雑なプランを提示し、「あとはお願いね」と現場に丸投げするような態度では、プロジェクトは成功しません。
実績のあるコンサルタントでも失敗することはあります。
大手企業のプロジェクトを成功させたコンサルタントにありがちなのが、中小企業でも同じやり方を貫こうとして失敗する例です。
クライアントの企業規模によって、実行できる内容や予算は異なるもの。企業規模に合った無理のない計画を提示する必要があるのです。
また自身のインセンティブにこだわり「3カ月後までにプロジェクトを成功させる」などという過度に早急な目標を達成しようとするコンサルタントがいます。
基本的にコンサルタントが携わるプロジェクトは中長期的な視点が必要であり、短期的な計画では理想の結果を出せません。
焦らずに企業の成長を見守り、確実に成果を出す必要があるのです。
焦らずに企業の成長を見守り、確実に成果を出す必要があるのです。
自身の利益ばかりに目を向けて、無理やり短期的にプロジェクトを終わらせようとしても、企業の利益はむしろマイナスになりかねません。
逆にクライアントが「早急に売上を上げたい」と考えている場合は、売上に直結する最短ルートを一緒に考える必要があります。
「じっくり考えなければ」などと悠長なことを言っていては、クライアントは「早く成果を出してくれ」といらだつはずです。
「じっくり考えなければ」などと悠長なことを言っていては、クライアントは「早く成果を出してくれ」といらだつはずです。
つまりコンサルタントは常にクライアントの目線に立って、その要求を最優先にして課題を解決する存在なのです。
質の悪いコンサルタントは、相手の目線に立つことができず、ニーズをくみ取れずにプロジェクトを失敗させてしまいます。
コンサルタントが失敗の責任を取る可能性は低いが継続依頼は途絶える
コンサルタントが失敗をしたとしても、賠償責任を取る必要が生じる可能性は低いです。
責任はあくまで「このコンサルタントを採用する」と判断した経営者が取るものです。
責任を取る必要がないとはいえ、コンサルタントは依頼してくれた経営者に損をさせないよう最大限努力する必要があります。
そして当然ですが、同じクライアントから再度仕事を依頼されることは基本的にありません。
そして当然ですが、同じクライアントから再度仕事を依頼されることは基本的にありません。
継続依頼が途絶える可能性がある点は、常に覚悟してプロジェクトに臨む必要があります。
優秀なコンサルタントは失敗事例を分析して前進できる
転職活動をしている人、あるいは失敗によって継続依頼が途絶えたコンサルタントは、新たな仕事を求めて企業の面接に参加するものです。
面接の中では成功体験だけでなく、失敗体験について質問されることもあります。
重要なのは、
「失敗からどのようにリカバリーしたのか」
「失敗から何を教訓として得たのか」
を伝えることです。
「失敗からどのようにリカバリーしたのか」
「失敗から何を教訓として得たのか」
を伝えることです。
ここまで分析ができていると、次のステップに進むうえで高い評価を得られます。
失敗を体験してからリカバリーもできず、同じ失敗をくり返しているような人だと「採用したくない」と思われてしまうのは当然ですね。
出来の悪いコンサルタントは、自身の失敗事例に目を向ける勇気がなく、面接でもかたくなに情報を隠そうとします。
「私、失敗しないので」とおどけてみせたり、「詳細な業務内容は個人情報に関することなのでお伝えできません」と言い訳したりします。
失敗しないことが理想的ですが、コンサルタントは天才でもない限り必ず失敗します。
重要なのは失敗と向き合い、次の成功体験に生かすために行動すること。
自身の体験だけに頼らず、コンサルタント同士で失敗事例を伝え合い、それぞれの原因を分析して同じ失敗を防ぐのも効果的です。
長くコンサルタントとして活躍するための第一歩として、面接に臨む前によくある失敗事例を洗い出し、整理してみてはいかがでしょうか。
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>コンサルタントへのキャリアに関する記事
コンサル転職のよくある失敗例【バリューを出せない理由とその対策】
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/consulcareer_failure-example
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コンサルタントになるには【転職前に押さえておきたい「スキル・選考」のポイントを解説】
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/howtoconsul_skillpoint
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今回は、コンサルタントの失敗事例とその生かし方についてお伝えしました。
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