昔から「コンサル業界では、1年で10年の経験ができる」
と言われます。
正直、1年で10年は無理です。
ただ私自身も、新卒で入ったIT企業での経験と大手総合ファームでの経験を時々比較したくなります。
比較した結果から判断すると、コンサル業界に1年いれば、3年分の経験はできると言い切れますね。
コンサルティング業界に入ると人間が変わる?
では、コンサルティング業界に入ると人間が変わるのか。
これ、確実に変わります!
たとえば事業会社の企画部門出身の方。
あるいはSI企業のシステムエンジニアだった方。
そういった方々と5~10年ぶりにお会いすると、様子の変化に驚くことが多くあります。
コンサルティング業界の空気を吸い込んだ結果
コンサルタントになった方々は、入社したコンサルティングファームの色彩に染まっていくものです。
周囲のコンサルタントに影響されて、徐々に話し方も変わっていきます。
もともとは純朴な田舎青年風の話し方だった方が、
「僕のケイパビリティを考えると……」
とカタカナを交えながら話すことも。
さらに長くコンサルティング業界の空気を吸った方なら、
「私のValueを考えると、1, 000万以下では動くつもりはないですね」
などと言い出すこともあります。
以前は、「コンサルタントになれたら年収は気にしません!」と純粋な宣言をしていた方がですよ?
またさり気なく自慢をする方もいます。
「うちに来いよ、ってクライアントからよく声を掛けられるんですよね」
おそらく本気で声を掛けているクライアントはいませんよ(小声)
このようにコンサルティング業界の空気を吸い込んだ結果、人間性が変化するものなのです。
コンサルティング業界に入り人間性が悪くなる心配はない
どの方も、
「あれ、こんなスレた人だったっけ?」
と思うくらい変身してしまいます。
ただ注意していただきたいのは、コンサルティング業界に入ったからといって、人間性が悪くなるわけではないこと。
「コンサルタントって鼻につく」
「コンサルタントは性格が悪そう」
と考える人は多いものです。
先ほどの事例からも、気取った話し方をする人、自慢話をする人がいる印象が付いたかと思います。
さらに論理的思考力が必要な仕事のため、物事をデータの正しさだけで考える、頭脳明晰で冷淡な職業の印象があるかもしれません。
論理を重視する点は間違いではないのですが、コンサルタントは決して冷淡な人とは限りません。
コンサルタントはクライアントの悩みに寄り添い、希望を優先しながら、親身にアドバイスできる人間味が必要です。
むしろ論理的思考力を高めるより先に、粘り強く他者を思いやれる人情を養った方が良いですね。
コンサルタントは、クライアントの問題解決のため日夜努力を惜しまない、奉仕精神のある人ばかり。
つまりコンサルティング業界に入って、人間性が悪くなる可能性は極めて低いのです。
コンサルティング業界に入ると人間性が変わる理由
コンサルティング業界で人間性が変わる理由は、主に以下の4つです。
- ストレッチな仕事のおかげで自信が付く
- アサインのされ方により自分の強みと弱みを認識できる
- 年収、ランク、タイトルに対するこだわりが強くなる
- 市場価値を非常に気にするようになる
この辺りが、人物面を変える要因ではないでしょうか。
コンサルティングファームには一生いられないため、コンサルタントは入社前から常に退職後を考えて仕事をしています。
だからこそ、市場価値を高める意識をする結果、以前よりも堂々と生きるようになるのです。
実績を過度に自慢するのは感心できませんが、堂々と自分の価値をアピールできることは大切な要素ですね。
コンサルタントを志望する方は、数年後、今とは比べ物にならない逸材になっている可能性がありますよ。
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>コンサルタントへのキャリアに関する記事
コンサルタントへ転職するための「志望動機書」の作り方【未経験~ファームtoファームまで】
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2015/0713/264.html
「コンサルは論理で客を打ち負かす商売じゃない」外資系ファームのシニマネが語る”マネージャー昇格への壁”
https://www.axc.ne.jp/column/2015/0410/16855.html
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今回は、コンサルティング業界に入ると人間性が変わる理由についてお伝えしました。
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