コンサルティング業界は特殊?業界用語から行動様式まで、業界“あるある”

私は、以前コンサルティング業界に身を置いており、さらにキャリアコンサルタントとして13年以上コンサルティング業界の方々と接しております。

つまり、かなりコンサルティング業界にどっぷりと浸かっている人間です。ただし、私の場合キャリアコンサルタントという仕事柄、他の業界からコンサルティング業界に転職したいという方々と接する機会も多いわけです。とりわけ、近年は日本におけるコンサル業界の市場規模も増え、認知されるようになり、就職に関する相談の機会も増えてきました。

そうすると、普段どれだけ研究していても分からなかったコンサルティング業界の特異性に気がついたりするわけで、完全に染まらず、業界を外から見る目も鍛えられるわけです。助かりましたね(笑)!

コンサルティング業界とは、やはり特殊な世界だなぁ、と感じることが多々ありますので、私の目線ですが、コンサルティング業界独特の“あるある”をつらつらと書いてみたいと思います。中途の方であれば業界研究の前に、新卒の方であればESを書く前に、ぜひコンサルティング業界の特徴について知っていただければと思います。

コンサルティング業界は、言葉に特徴がある

まず分かりやすいのは言葉の使い方でしょう。コンサルティング業界の方々がよく使うなぁと感じる言葉。

「来年、マネージャーにプロモーションできると思うので……」

「弊社のメソドロジーを使うことによって……」

「その機能については、nice to haveですね」

「私の中でのクライテリアは低く……」

「そのフェーズに関してはコミットメントさせました」

「私のケイパビリティを活かせるプロジェクト」

「私はセリングよりも、デリバリーの方が強いですね」

文例が正しいかどうかわかりませんが、上記のカタカナ用語は、コンサルティング業界の方々が本当によく使います。

他の業界の方々からは出てこない言葉ですし、ひょっとして理解すらできないかもしれません。昇格・昇進することを「プロモーションする」って、まず他の業界の方は言いませんね。

あるコンサルティング会社だけがよく使っている言葉もあります。多分その会社の文化なのでしょうが、例えば「ケイパビリティ」は、アクセンチュア社ではよく使いますが、その他の会社ではあまり使わなかったりします(私の感覚ですが)。

ちなみにコンサルティング業界の中で、「マック」と言われると、一般の方と同じでマクドナルドやAppleも思い浮かびますが、それと同時に、戦略コンサルティングファームのマッキンゼーも連想されることが怖いところです。

オンも、オフも、【投資】が大好き

この業界の方々は【投資】することにかなり力を入れています。以前話題になったピケティ氏の著書でも「R(資本収益率)>G(経済成長率)」と言われていますから、投資してリターンを得ることが染みついているのでしょうかね。

まずは自己投資。これは若いころからほぼ全員の意識に染みついています。自分自身を成長させるために、惜しむことなくお金と時間を注ぐ方が多いです。

コンサルティング業界では大手かどうかに関わらず、自分自身の能力を上げない限り、昇進・昇格もないですから。例えば、英語力アップは代表例。英語力は業界で生きていくためには標準ツールになっています。

また、週末や平日夜間、人によっては休職して国内外の大学院に通い、経営やマーケティング、直近案件の多いITやNewテクノロジーなどの知識を得てくる方も多いです。

さらに投資は多岐にわたります。最近CMでよく見るライザップ。私の持論ですが、コンサルティング業界のマネージャー以上の人間のライザップ率は、他の業界に比べてかなり高いです。これは断言できます。

私の知っている人だけでも、数えてみると15名を超えました。私の推論ですが、マネージャー以上ともなると、ある程度お金と仕事に余裕ができて、能力的な自己投資もある程度終えているため、真の自己投資を始めるわけです。

しかも「結果にコミットする」というCMは彼らを激しく刺激するわけです。

そしてこれも私の持論なのですが、シニアマネージャー以上となると不動産投資や株への投資をしている方が他の業界に比べて高いです。

それだけ金銭的な余裕もあるのでしょうが、ここはまさにリアル・ピケティですね。自分の住んでいる家以外にもマンションをもう一室投資用で持っているというのはよくある話。

パートナーレベルになると、マンション一棟買いをしている人も数名聞いたことがあります。私が聞いただけでも数名いるのですから業界全体では結構な人数がマンション一棟買いしていると思います。

参考:コンサルのパートナーは何にお金使っているのか?
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/partner-money

ソーシャルネットワークから見てとれるライフスタイル

私が元々コンサルティング業界におりましたので、自分自身のオフタイムも業界の人間と付き合うことが多いです。結果、ソーシャルネットワーク(SNS)の繋がりも業界人が多いです。

代表的SNSのfacebookでアップされる彼らの姿。

まず、体を動かす人間が多いです。マラソンをしている人が多く、秋から冬にかけては毎週誰かが、マラソン大会に参加しています。

すごい人はトライアスロンとか。体を苛め抜いている人が多いですね。走るだけではなく、山登りをする人なども多いですね。仕事同様、自らを鍛え上げ、課題や目標を定めてクリアすることが快感なのかもしれません。

また子供に対する投資も、特徴的です。毎週お子さんがスポーツをしていたり、音楽会で発表したり。銀座とか六本木で遊んでいた昔の彼も彼女も、すっかり人の親らしくなり、いよいよ投資も自身から子供たちに向けられていきます。

その反面、結婚して子供もいるはずなのに、行動スタイルが独身としか思えないような遊び方をしている自由人もいます。

まだ現役なのか? と思わせる雰囲気がありますが、まぁプロジェクト運営と同じく、うまくやっているのでしょう。炎上しないように気をつけてください。

あと、シンガポール・マリーナベイサンズの世界一高い天空プールで泳いでいる画像が、やたら最近多いことを報告させて頂きます。

肉体的にも精神的にも若い方が多く、常にエネルギッシュでありたい方が大多数です。まぁこれはこの業界に限った話ではないでしょうけれどもね。

という私も、結構当てはまることが多く、結局業界側の人間なのでしょうか?

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今回は、言葉から行動様式まで、コンサル業界の“あるある”をご紹介しました。

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