ビジネスマナーならぬ、面接マナー
毎年4月頃になると、新社会人向けにビジネスマナー系の本や記事を見かけます。名刺の受け渡し方、タクシーの乗り方などよく見かける記事ですよね。
同じく、転職活動にも面接マナーがあるわけです。新卒時の就職活動はほぼ全員経験するので、学校やセミナーなどで聞いたり学んだりして臨むことができます。
しかし社会人になって中途採用面接に臨むにあたり、面接マナーを教えてくれる存在は少ないものです。
エージェント経由での転職であれば、担当がいろいろ教えてくれるでしょうが、一人で転職活動をするとそうはいきません。
そこで、つまらないことでNGにならないように、私が見聞きした様々な事例を皆さんに共有しますので、ぜひ参考にしてみてください。
スケジュール管理は基本中の基本
まず、面接の序盤戦のよくある時間ミスから。
面接は17時スタートなのに、勘違いをして午後7時だと思い、時間通りに行かなかった。また15時と午後5時、16時と午後6時などもよくあります。これは皆さんビジネスの場でもありますよね。
基本的にいかなる理由だとしても、選考プロセスで2回リスケジュールをしてしまうと時間管理ができないという理由で選考自体が見送られることがあります。時間の間違えには気を付けてください。
名刺入れを出せなくてNG??
次に、名刺を渡すかどうか。基本的に名刺の受け渡しはおこないません。あくまでもプライベートで面接に行っているわけですから、必要はありませんよね。
ただし先方から挨拶がてら渡してくれる場合があります。その時にすぐに受け取れるように、名刺入れはすぐに出せるようにしておいた方が無難です。
ある方が営業部長候補で面接に行きました。面接官が挨拶と同時に名刺を出してきたのですが、鞄をごそごそと探し、名刺入れがすぐに出てきません。
後日、企業側から見送りの連絡が。
「営業部長候補なのに、すぐに名刺入れが出てこないなんて、外部の人に会うのに準備不足」
たったそれだけですか?? とは思いますが、気にする方は気にするようです。
匂い、臭いに注意!!
さらに、第一印象。これもよくある話。男性であればタバコの匂いなどがキツい、髭や髪型が汚いと感じさせてしまう。女性であれば香水の匂いがキツすぎたり、ネイルが派手すぎたり。
自分自身は普通だと思っていても相手にどう思われるかが重要です。上記の件は周囲の方も言いづらいので、自分が認識していない場合が多いです。我々キャリアコンサルタントも、正直言いづらいのです。肉体的なことに関する指摘は、本当に難しい。
クライアントの社名を言ってしまう
さて、面接の中でのお話。
システムインテグレーターやコンサルティング会社などの面接を受けると、各々過去のプロジェクトについて具体的に質問をされます。その時に、失敗してしまうのが実名を言ってしまう方。
「○○銀行のプロジェクトでは、会計領域を担当しており…」
この方は、すぐに見送りとなりました。企業側から「守秘義務の一部であるクライアントの社名を平然と言ってしまう時点で、意識が低すぎます」との回答が…。
クライアントにサービスを提供している企業は、社外の人間にクライアントの社名を言うことは守秘義務違反です。それを面接の場だからと言って、ペラペラと話してしまうことは問題です。
御社は第3希望です。
また正直すぎることも考えモノです。
「御社は第3希望です」
嘘をつかないこと、堂々と言うことは良いのですが、業務で忙しい時間を使って採用面接をしている面接官からすれば、カチンとくる回答かもしれません。ある方は最終面接でこの回答をして、後日見送りの連絡が来てしまいました。
「心では思っていても良いけれども、そういうことを平然という人とは働きたくない」当たり前ですよね。
求職者にとっては第三志望なら落ちてもいいや、と思うのかもしれません。しかし志望度が低くても内定が取れていれば、志望度が高い他の企業を受ける際に、価格交渉の材料に使えます。
またビジネスの世界は案内狭いもの。どこでどうつながるかわかりません。その想像力が欠けていると言われても仕方ありません。
会食だって見られている
また最終面接通過後に、会食を設定する企業があります。これは候補者に、より会社や働いている人間を理解してもらうために、また口説くために設定することがほとんどです。
しかしここでも気を抜いてはいけません。ある企業は選考の意味合いを持たせている場合もあります。お酒を酌み交わして、本音を聞き出すケースです。
面接では良い人を演じても2・3時間の会食の場では人間性が出てしまいます。そこで気が大きくなり見送られてしまう場合も。
他人からどう見られているかに油断しない
まだいろいろありますが、総じて言えるのは想像力の欠如による、油断です。自分の言動は相手からどのように映っているのだろう、という想像力を働かせればうまくいくことです。
面接にもマナーがあり、落とし穴が沢山あるわけです。こういうことはビジネスの場でも通じることで、普段働きながら社内外の人間を不快にさせてしまっていることもあります。
普段から神経を使って、周囲への心配りをできる方であれば、上記のようなことはないのかもしれませんね。
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