転職活動を有効活用しよう
転職とは、人生の転機。その決断は、人生の方向性を左右するものです。
頭では転職したいと考えていても、「大企業ゆえの高い収入」「公務員ゆえの安定した雇用」といった理由から、「転職するのはもったいない」という思考にたどり着き、なかなかその一歩を踏み出せず二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。
私はキャリアコンサルタントとして、日々多くの転職希望の方々とお話する機会があります。
すぐに転職したい方、中長期的に転職を考えている方、また自身の市場価値について知りたい方など様々ですが、「もっと気軽に転職活動を捉えてもいいのではないか」と思うことがあります。
実は、転職活動をスタートすること自体にはそれほど大きな決断は必要ありません。転職は人生の転機ですが、「転職活動」はあくまで自分が望むキャリアを実現にするにあたって最適な選択をするための活動です。
そこで、今回は転職活動をすることで得られるメリットについて考えたいと思います。
「大企業からの転職はもったいない」「安定性を求め公務員」で知らない間に”何百万円もの損失”や”マーケット価値の低下”を招いている可能性も
転職活動は、転職を実現するための活動であるとともに、自分の市場価値を知る絶好の機会とも言えます。
「井の中の蛙、大海を知らず」とはよくいったもので、会社の中ではトップでも、社会全体を見渡すとその限りではないということが多数です。
これからの時代、大切なのは“どこで働いているか”よりも“何ができるか”。皆さんも肌で感じているのではないでしょうか。
転職活動は、そんな「井の中の蛙」にならないための手段でもあります。市場の中でご自身がどう評価されるのか、ダイレクトに実感することができるので、自分の市場価値を測る一つのものさしになるでしょう。
また、転職希望の方々とお会いすると、市場価値が高いのに、年収や評価が低い方も大勢いらっしゃいます。例えば、大企業の20代後半の平均年収は400万程度ですが、同じ年齢でもコンサルティングファームでは平均年収600万ほど、中にはマネージャーに昇格され年収1,000万円以上の方もいらっしゃいます。
「大企業からの転職はもったいない」と時間を過ごしているうちに、同じスキルでも年収を何倍にも上げている方もいらっしゃるのが実情です。
参考:【未経験からコンサルタントへの転職】年収は上がるのか?ファームの年収・給与体系と未経験からの転職事例
また、公務員も安定した職として、周りから「もったいない、転職するなんて」と言われている方も多いと思います。もちろん、雇用の安定性に関しては民間企業よりも上かもしれませんが、キャリアという安定性に関してはどうでしょうか。
ITのケイパビリティがあるといったマーケットの価値が高い方はさておき、未経験で公務員から民間に転職できるのは遅くとも30代半ばまでであり、よく「異動した先の上司と合わず、このまま数年この部署で過ごすことはできない」という相談を受けますが、ご紹介できる求人がほとんどないといったケースもよくあります。
加えて転職活動は「自社以外の企業の方とお話をするチャンス」でもあります。採用は企業活動でも重要な位置づけにあり、優秀な方や企業の経営者ともお会いできる可能性があります。
自分の志向やキャリアについて考える一助にもなるはずです。現職でご活躍されている方ほど、折りに触れ、転職活動をおこなうことをおすすめします。
必要なのは、少しの関心と最低限のマナー
転職するかしないかは、内定を獲得した後に判断すべき問題です。したがって企業へのご応募時には明確な転職意志は必要ありません。
必要なのは、少しの関心のみ。その会社の事業内容や案件に興味があれば、視野を広げるためにも応募してみることをおすすめします。
もちろん選考に臨むにあたって守るべきマナーはあります。しかし企業も優秀な方には積極的に会いたいというのが心理。
最低限のマナーさえ守っていれば、お互いにとってメリットのある機会です。事実、内定を獲得しても辞退し、現職残留を選択する方も多数いらっしゃいます。
正直なところ実際に面接に行って頂かないと本当の意味での選択はできません。
市場での立ち位置やキャリアの可能性を知ることで、将来のキャリアに向けた最適な選択ができるようになります。
アクシスでは、生涯のキャリアパートナーとして、中長期的な視点からキャリアサポートをおこなっています。
転職活動もその一手段。キャリアについてのご相談がありましたら、ぜひお気軽にお声掛けください。
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平均サポート期間は3年です。
各ファームのパートナー、事業会社のCxOに定期的にご来社いただき、新組織立ち上げ等の情報交換を行なっています。中長期でのキャリアを含め、ぜひご相談ください。