【目次】
なぜロジカルに話す必要があるのか?
ものすごく立派な経歴やビジネススキル、豊富な業界知識を持った方でも、自分自身のことを面接官にわかりやすく説明できなければ、面接は通過できません。
面接を受けてきた候補者の方から、
「今日はフランクで話しやすい面接官の人だったので、リラックスして伝えたいことを話せました!」
と手応えのあるフィードバックをもらった時に限って企業側のコメントは
「確かに気持ちよさそうにお話されていました。しかし、ご自身の伝えたいことだけ一方的に話され、話が冗長となり、結局何を伝えたいのか理解できませんでした」
という正反対のフィードバックをもらう事がよくあります。
面接の落とし穴
面接官にも色々なタイプがいます。無表情、無反応で掴みづらい人、表情はニコニコしているものの指摘が鋭い人、物腰が柔らかく、フランクで話しやすい人などなど。
ほとんどの方は面接の場では緊張します。話しづらい面接官よりも、場を和ませながら話しやすい雰囲気を作ってくれる面接官と面接をしたい方が多いとは思いますが、これが落とし穴となる場合もあります。
話しやすい雰囲気で、ついつい気持ち良くなって質問の意図を越えて長々と話してしまう。職務経歴の質問に対して、転職理由の話までしてしまったり、転職理由の質問に対して、志望理由の話をしたり。
企業側としては候補者の方が、その企業の代表としてお客様の前に出せるかどうか、という視点で面接をしています。お客様からの質問に対してピントがずれた回答をされたら、会社の信用問題に関わります。
そのため多くの面接官は論理的なコミュニケーションができるかを重視しているのです。
ロジカルに話す方法
ロジカルシンキングを体系的に学ぶには、研修や本で自己啓発するしかありません。しかし、これから転職面接の予定があり、そこまで時間がない方はまずは以下の3つのことを意識してみてください。
1.S・T・A・Rを意識して伝えること
- S……SITUATION(状況)
- T……TASK(役割)
- A……ACTION(行動)
- R……RESULT(結果)
例えば、自分の経歴を伝える時、プロジェクトの目的と状況(S)、そのプロジェクトでの自分自身の役割は何なのか(T)、何か課題・問題が起きたときに解決に導くために起こした行動(A)、最終的にどのような結果・成果を出したのか(R)、この順序で伝える練習をしてください。
S・T・A・Rは全てが重要です。ひとつでも欠けると内容が曖昧となり、面接官の理解が不十分となります。
2.結論から伝える意識
相手の質問に対しての回答が、YESなのかNOなのか? まず結論を伝え、その後に理由を伝えることが重要です。
結論よりも先に理由から話してしまうと、面接官は最後までその話を聞かないとYESなのかNOなのか判断できず、話している内容が頭に入ってきません。
先に結論を伝えることで、今はYESの理由を話している、NOの理由を話している、と判断できるので面接官の理解度は大幅に上がります。
3.小学生の子供でも理解できるように話す
例えば、小学生ぐらいの子供から『お父さんは何のお仕事をしているの?』という何気ない質問に対して、1回の回答で100%理解してもらうのは結構難しいことなのではないでしょうか?
面接は長くても1時間程度です。初めて会う面接官に自分のことを理解させるのは難易度が高いこと。自分が携わっている業界について面接官が知らないこともあります。
いかに素晴らしい実績を残してきても、面接官にその仕事の意味と価値を理解してもらえないと、評価してもらえません。自分にしか理解ができない専門用語を一般用語に噛み砕くなど、業界関係者ではない人にも理解できるように準備しなければなりません。
ロジカルに話すことは、付け焼刃的な準備では限界があります。普段のプライベートの生活から、奥さんや旦那さん、お子さん、友達、彼女と話す時に上記3つのことを意識して話すことで、ロジカルに話すことが身についていくと思います。
奥さんや彼女からの冷や汗をかくような鋭い指摘に対しても、顔色変えずにロジカルに切り返せれば、どんな面接も突破できるでしょう!
今回の記事では、転職面接で誰にでもわかりやすくロジカルに話す方法について紹介しました。
キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。
アクシスの求人のうち、
約77%は非公開。
平均サポート期間は3年です。
各ファームのパートナー、事業会社のCxOに定期的にご来社いただき、新組織立ち上げ等の情報交換を行なっています。中長期でのキャリアを含め、ぜひご相談ください。