あの頃のポケモントレーナーは、キャリアコンサルタントになりました。
2016年2月27日に初代ポケモン各種が配信ソフトとして20年ぶりに世の中に送り出されました。
http://www.pokemon.co.jp/ex/VCAMAP/?p001=msign幅広い層に広まったポケモンですが、特に私と同年代の方はブームだった世代の真っただ中。懐かしさに駆られて久々にプレーされる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、そんなポケモンですが、20年経った今、この仕事に就いて改めてプレーしてみると、キャリア設計・組織構成という観点から考えさせられることが色々あります。
今回はそのうちのひとつを、つらつらと書いてみます。プレー経験のない方にも極力分かりやすく書きますので、しばしお付き合いください。
種族値、経験値、努力値、とは?
ポケモン未プレーの方用にざっくりとポケモンを説明すると、「色んなキャラを育て、他のポケモンと戦う」ゲームです。
キャラはそれぞれに特徴があり、クマのように力の強いキャラ、チーターのように足の速いキャラなど様々です。
それらの特徴は「種族値」という値として管理されます。各キャラは戦うことで「経験値」を積み重ね、ある程度経験を積むとレベルが上がります(上昇上限あり)。
また、戦いを通じて何かを会得し、それが「努力値」という値で積み重なっていきます(例えば素早い敵と戦うために、素早さを身につける、というイメージ)。この努力値にも蓄積上限があります。
レベルが低いうちは各種族の種族値差はあまりわからず、レベルが上がってくると顕著に見えるようになります。
キャリア設計における種族値、経験値、努力値とは
この構図、キャリア設計に非常に似通っていると最近思うのです。「レベル≒年齢」の低い段階では、誰がどんな「種族値=潜在能力・強み」を持つかはほとんど分からず、各々の差も明確には分かりません。
しかし、「経験値=社会人経験」を積んでレベルが上がっていくにつれて、自分も他者も徐々にそれを認識していきます。
また、自分で特定領域の強みを身につけたい、と考えた時には「努力値=特定分野の経験・学習」を積み重ねることによって、後天的にその領域の強みを身につけ、「種族値が高い=元からその領域が得意な人」をも越えることができる可能性があります。
ただ、レベルにも努力値にも上限があるということを考えると、あまりレベルが上がってから、もしくは努力値をある程度獲得してしまってから戦う領域を変えるのは難しくなります。
その同じ領域には、自分と同じレベルで特化経験に優れた人や、自分と同等の特化経験でレベルはまだまだ低い人たちがたくさんおり、その人たちと日々戦っていかなければならないためです。
それでは、レベルが低いうちに領域を変えられなかった人にはもうチャンスはないのか、というとそうではありません。
別の特化領域の経験と「わざ=武器」を組み合わせることで、まだまだ努力値が不十分な特定の領域でも戦うことは十分可能です。
例えが少し乱暴ですが、「ボールをどれだけ遠くに投げられるか」という力依存の勝負に、助走をつけるという素早さの要素、ひもなどを括り付け遠心力を使うという武器の要素を盛り込めば、力の領域で戦うことも十分可能かもしれません。
この領域で戦いたいのだけれど、自分のどんな能力が役立つのか、自分のどんな武器が役立つのか、そもそも自分はどんな能力やどんな武器を持っているのか、ゆくゆくはどんな能力・武器を持てる可能性があるのか。
その確認・整理が必要な時には、我々キャリアコンサルタントをご活用頂ければと思います。
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