転職求人票「あれば尚可」「必須条件」満たさなくても可?

求人票には会社の概要、特徴、業務内容、応募条件など記載されていることが一般的です。
その中でも応募条件について、よく転職活動中の方から質問を頂きます。

「必須の応募条件が求人票に書いてありますが、私にはその経験がありません。大丈夫でしょうか?」
という質問です。

応募条件は【任意(あれば尚可)】【必須】と分かれており、いくつかの条件が記載されていることが多いです。

今回は、応募条件の実情と、実際にコンサルの転職で求められるスキルについて解説します。

【目次】

  1. 求人票の任意条件=「あれば尚可」は、なくても大丈夫とは限らない
  2. 求人票の必須条件は実は必須ではない可能性がある
  3. コンサルの応募条件として求められる英語スキルはTOEIC700~800点以上
  4. 英語のスキルを実務レベルに換算:英文読解やメールの作成ができるレベル以上が理想
  5. あれば尚可や必須に惑わされない!しっかりと企業とリレーションできているエージェントから応募することが重要

求人票の任意条件=「あれば尚可」は、なくても大丈夫とは限らない

尚可とは、ある条件を満たしている場合は、「一層望ましい」という意味を表します。

まず【任意(あれば尚可)】という項目についてです。
逆に「“あれば良い”ということなのでなくても大丈夫!」と思っている方も多いのではないでしょうか。

任意なので、該当の経験・スキルがないだけでNGになることはほぼないとは思いますが、安心するのは少し早いかもしれません。

転職活動は、受験と同様に相対評価の面があることを、忘れてはならないのです。

わかりやすい例で言うと英語力について。任意条件として「TOEIC900点以上」という項目があった場合、TOEIC900点がなくても応募はできます

ただ、ほぼ同じ条件のライバルが、TOEIC990点満点と英検1級を持っていた場合はどうでしょうか。
企業は当然、同じ条件のAとBが並んでいたら、英語力が高い方を選ぶはずですから、あなたの方が書類選考でお見送りになってしまいます。
必須条件は満たしているにもかかわらずです。

任意の条件を満たしていることで、もちろん絶対的な評価は高くなります。
加えて、相対的な比較の場合でも、条件を満たしている方が有利ということは認識しておいた方が良いですね。

求人票の必須条件は実は必須ではない可能性がある

次に【必須】と記載がある求人についてです。
【必須】という言葉を見て、
「絶対に経験がないと応募できない」
と思われている方も多い印象です。
「必須=なくてはならない・欠かせない」という意味ですから、そう思うのは当然ですよね。

もちろん本当に条件としている経験、知識などが全部そろっている必要がある企業もあります。
ただし、そのような企業は少数です。

「この部分の経験がないので……」
と言って応募を躊躇する方もいます。
しかし必須条件として書いてある項目も「あくまで理想」と捉えていいと思います。

全ての条件を満たしていなくても、いくつか条件とマッチしていると考えられるものがあれば応募した方がいいです。

ひとつの職種の中でも求められるスキル、経験はさまざまです。
ある領域の経験はなくても、他の領域の経験は強みとしてアピールできる場合は、書類選考に通過するケースが多々あります。

「応募の時点ではドンピシャの経験はなくても近い経験があればお会いする」
あるいは、
「よりマッチした他のポジションを用意する」
という企業は存在するため、諦めないことが大切です。

参考:求人票の応募条件|【必須】【任意(あれば尚可)】の違いとは?
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2013/0310/1947.html

コンサルの応募条件として求められる英語スキルはTOEIC700~800点以上

■外資系コンサルティングファームの例

比較的英語の要件が緩やかなファームでもTOEIC700点以上が推奨されているのが実情です。

さらにクロスボーダー案件を多く手掛けるファームやチームへの転職となると、
「TOEIC800点以上またはビジネスレベルの英語」を必須としているケースが多いもの。

コンサル未経験の応募者でも、書類審査の段階でTOEICが700点以上かどうかでスクリーニングされている印象が強いです。

■日系ファームの例

海外の支社にERP導入の支援を行うケースなど、グローバルでの案件を扱うチームの場合、日系ファームでもTOEIC 800点以上が必須です。

また入社後にスピーキング力を求めるファームでも、TOEICの点数が高ければ入社後のキャッチアップができると判断しています。

そのため入社段階ではTOEICの点数が採用までの第一のハードルなのです。

英語のスキルを実務レベルに換算:英文読解やメールの作成ができるレベル以上が理想

ある外資系事業会社の英語に関する応募要件を例にすると、

【上級】とは、
・Native level
(母国語レベル)
のことを指しています。

【中級】(ある程度英語ができる)とは、
・Business level face to face meeting
(ビジネスレベルの英語での会談)
のことを指しています。

【初級】とは、
・Not difficulty in reading/writing English E-mail
(難易度が低い英語の読解、英語でのメールのやり取り)
のことを指しています。

この外資系事業会社の場合、【初級】レベルの英語力があれば、選考のチャンスがあります

同じく外資系のコンサルティングファームでも、英語の読解・英語でのEメールといった経験をしておくと良いです。採用において初級レベルの英語力があるとみなされますよ。

関連記事:「未経験からコンサルへの転職に必要な英語力やTOEICの点数は?」
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/mikeiken-english/01.html

あれば尚可や必須に惑わされない!しっかりと企業とリレーションできているエージェントから応募することが重要

エージェントによっては企業と密な情報連携ができており、求める人材像などが明確になっている場合も。

「求める条件とは多少ずれていても、感覚値としてこのようなご経歴の方なら大丈夫!」
だとわかっていれば、応募することができます。

そもそも同じ求人情報を持っていたとしても、エージェントによって、紹介される求人も異なります。
同じ企業でも、エージェントが違えば、書類選考に通過する場合としない場合があるのです。
だからこそ、企業としっかりとリレーションができているエージェントを選ぶこともポイントです。

少なくとも、自分が希望する業界への転職サポートに豊富な実績があるかどうかは確認した方が良いですね。

応募のタイミングによって採用ニーズが若干変わる場合や、他の候補者との相対評価によって企業の選考基準が変わるケースも。

求人票のあれば尚可・必須などの条件面だけで、応募するか判断すると、もったいない結果になる可能性が高いです。
応募条件に書いてあることを鵜呑みにせず、疑問や不安があれば利用しているエージェントにぜひ聞いてみてください。

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>コンサルタントへのキャリアに関する記事

コンサルタントへ転職するための「志望動機書」の作り方【未経験~ファームtoファームまで】
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2015/0713/264.html

転職エージェントを使う4つのメリット【やりたいことや志向が決まっている方向け】
https://www.axc.ne.jp/media/change-jobs-knowhow/Agenthowtouse

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今回の記事では、転職求人票の「応募条件」について、知っておくべき実情をお伝えしました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。


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