今回の記事では、回答期限を延長して他社の面接結果を待つか悩む方向けに、回答期限の一般的なスパンや、内定後の企業選びにおけるポイントを解説します。
【目次】
- 先日「回答期限は2週間、でもまだ迷っている、他ファームも受けてみたい」という質問を頂きました。
- 回答期限2週間は比較的余裕をもらっている方、2週間で判断の根拠を集めることが最優先
- 少しでも懸念点が残る際には、オファー面談の調整を依頼しましょう
- 2週間であれば1回は面接できる。回答期限内に他社の可能性を模索しましょう
- 転職活動は戦略的に
先日「回答期限は2週間、でもまだ迷っている、他ファームも受けてみたい」という質問を頂きました。
先日、このような質問をいただきました。
総合系のコンサルティングファームでERPコンサルタントをしている26歳男です。
もともと、戦略コンサルティング希望でしたが、新卒のときはすべて面接で落ちてしまいました。
ERP導入のコンサルタントを3年経験した今、再度戦略系コンサルタントに挑戦したいと考えています。
登録したエージェントから戦略コンサルティング部門を立ち上げたばかりというコンサルティング会社、A社を紹介され、受けてみたところ、内定をもらいました。
エージェントから回答期限は2週間と言われています。
しかし、ケース面接もなく、思いのほか簡単に内定をもらってしまったため、本当にこのファームに入社してよいのかと迷っています。
まだ立ち上げたばかりということもあり、どんな案件があるのかなど、実態が見えてきません。
戦略系のファームで、他に受けてみたい会社もあるので、A社は辞退したほうがよいのでしょうか?
それとも、他の戦略ファームに全く受からない可能性もあると考えると、実態がつかめなくても、入社に踏み切ったほうがよいのでしょうか?
エージェントから言われている回答期限はどこまで延長可能なのかなどアドバイスをいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
K.I
回答期限2週間は比較的余裕をもらっている方、2週間で判断の根拠を集めることが最優先
端的に申し上げて、回答期限2週間というのは、一般的に申し上げると比較的猶予を頂いているケースだと思います(内定後の回答期限は1週間というのが一般的です)。
少しであれば回答期限を延長することが可能かもしれませんが、不確定な要素が多くなりますので、今回はKI様に最大限納得してキャリアを選択頂くための方法に重点を置きお話をさせて頂きます。
少しでも懸念点が残る際には、オファー面談の調整を依頼しましょう
まずはオファー面談の実施を打診頂くのはいかがでしょうか。
オファー面談とは内定獲得後におこなわれる選考とは関係のない面談で、組織や業務内容、評価について等、選考の場では確認が難しい事を改めて先方にお伺いできる場です(選考の場ですと、本音と建前を使い分けると思いますので…)。
たとえ獲得したオファーが良いものであったとしても、情報が少なく判断ができない事はありますので、少しでも懸念が残る場合には是非オファー面談の場を有効活用してください。
面談は現場の方もしくは人事の方にご対応頂く事になりますが、今回のケースですと現場の方にお話を伺う方が懸念はクリアになりそうですね。組織の立ち上げフェーズということもあり、懸念を感じるのはもっともだと思いますので、先方も快くお時間を作って頂けるのではないでしょうか。
参考:オファー面談で「確認するべきこと(質問集)」と「注意点」
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2011/1119/1582.html
2週間であれば1回は面接できる。回答期限内に他社の可能性を模索しましょう
ご質問内容でも触れられていましたが、今回気持ちよくご決断できない大きな理由が「他社との比較をしていないため」だと思います。
現在の転職市場を考えると、まだお若い事もあり、ITコンサルタントとして3年間キャリアを積まれていれば、より上流のコンサルへトランスファーできる可能性は十分あります。他の企業を見たいというお気持ちも当然だと思います。
ここからのお話は利用されているエージェントへご相談頂く必要がありますが、他の企業を追加で受けて頂くのはいかがでしょうか。
企業によっては2週間あれば最終面接まで終えることができるところもありますし、タイミング次第ですが、1日で内定が出る選考会を開催している企業もあります。
戦略系ですと流石に厳しいかもしれませんが、少なくとも1回は面接を受けて頂けると思いますので、判断を頂くひとつの基準にはなるのではないでしょうか。
他の企業を受ける中で、内定を獲得している企業への入社意志が固まればそれがベストですし、内定を辞退してでも戦略系のファームを受けきりたいというお気持ちになれば、それが「いまのK.I様にとってベストな選択」ということになると思います。
転職活動は戦略的に
「オファー面談の依頼」と「他社との比較」、2つのお話させて頂きましたが、今回のような状況を起こさないことが転職活動の理想的な進め方です。
もちろん、イレギュラーなことが起こり思うように選考のスピードがコントロールできないこともありますが、今回は最初からエージェントを利用されていたので、回避することができたケースだと思います。
ポイントは、しっかりとご自身の考えを伝える事。
エージェントであれば各企業の選考スピードはもちろん把握していますので、ご自身の考えを伝え相談をすることで、優先順位を付けながら選考を組み立てていくことができます。
業務と並行しての転職活動は非常にハードだと思いますが、だからこそ負担を軽くするためにもエージェントを最大限活用してみてください。
K.I様の今後のキャリアが実りのあるものになるよう祈念しております。
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>内定承諾の注意点に関する記事
【転職事例】「内定辞退(現職残留)」した後、「再び同社の内定獲得」できた理由
https://www.axc.ne.jp/column/2015/0317/549.html
転職で内定後に迷う!やめた方がいいか解説
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2015/0111/2489.html
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今回の記事では、内定獲得後の回答期限は延長できるかどうかについてご説明しました。
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