【目次】
- 職務経歴の説明は商品のプレゼンテーションである
- 職務経歴の説明はテニスのサービスである
- 職務経歴の説明は短距離走のスタートダッシュである
- 面接で職務経歴をうまく話すには「できればレコーダーに録音する」ぐらいの入念な準備が必要
- 職務経歴書のフォーマットについて
職務経歴の説明は商品のプレゼンテーションである
こんにちは、アクシスコンサルティングの最上です。
中途採用の面接に向けた準備には、志向性や強みの棚卸し、モチベーションの源泉を掘り起こして整理する、というものがありますが、もう少しベーシックなところで「職務経歴をしっかり語ること」があります。
実際に職務経歴について、20~30秒で概略だけサラッと説明して終わる人もいれば、放っておくと何十分も話し続けるのではないかというぐらい過去全ての経験について延々と話す人も。
相手がいることなので面接での職務経歴の答え方に正解はありませんが、私は概ね3~5分程度にまとめつつキッチリ話すことを勧めています。
言葉は悪いですが、自分という「商品」のDMを企業に送ったら相手が関心を持って、営業にプレゼンしてもらおうと呼ばれたのが面接の場だと思ってください。
せっかくプレゼンの機会を得たのに20~30秒サラッと話して終わり、なんてことないですよね? また、相手の反応を見ずに一方的に10分以上も話し続けるというのも営業マンとしては失格です。
事前に相手のニーズは何か仮説を立て、そのニーズに刺さるような魅力を熱く訴えかける。要するに相手に「この商品欲しい」と思わせたいわけです。
面接の場というのは、自分という商品を売り込む営業の場、と心得てください。
職務経歴の説明はテニスのサービスである
多くの面接において、職務経歴を話す時間は面接の「最初」に訪れます。
私はテニスのサービス、と喩えています。
面接において、自分から好きなように話ができるほぼ唯一の時間が職務経歴の説明です。それ以降は基本的には相手の質問に対して答える、答えた内容についてさらに相手が質問をしてくる、というやりとりです。
テニスの試合を見たことがある人は分かると思いますが、プロの試合ではサービスゲームは獲って当然。良いサービスが決まればポイントを獲りやすくなりますし、逆にサービスがイマイチであれば相手の逆襲(リターン)に遭います。
しっかりと自信を持って自分の強みを伝えることができれば、相手からの質問にも落ち着いて返せるわけです。
逆に、準備不足で突っ込みどころ満載な話をしてしまうと、相手に良いところ(自分にとって苦しい、矛盾点など)に返され、その後の展開が苦しくなります。
相手の返球(質問)をうまく返すというのは一人で練習することはできませんが、サービスの練習であればいくらでも一人でできます。
職務経歴を話す練習もしかり。練習せずに臨む人も多いのですが、実は最も練習が結果に表れやすいものなのです。
職務経歴の説明は短距離走のスタートダッシュである
短距離走はスタートダッシュで躓くと後からの挽回が大変です。いかに良いスタートを切るかがレースの成否を分かつポイント。面接における職務経歴説明も同様です。
自信を持って話すことができ、相手に「おっ」と思わせてペースを掴んでしまえば、その後の展開はぐっと楽になります。相手の反応を見ながら落ち着いて臨むことができるためです。
一方、緊張のあまり話す内容を忘れて噛み噛み、支離滅裂、焦って頭真っ白という状態を作ってしまうと、その後の展開も苦しくなります。何より第一印象がマイナスだとそれを払拭するには相当な努力が必要です。
しっかり準備をして臨み、自信を持って自分の経歴をアピールできれば、そのまま自信に溢れた状態で面接を終わらせることができるのです。
面接で職務経歴をうまく話すには「できればレコーダーに録音する」ぐらいの入念な準備が必要
では、うまく職務経歴を話すにはどうすれば良いのでしょう。
そのためには少なくとも5~6回は声に出して練習してください。声に出すことで、冗長な表現や躓いてしまうところなど気づくことが多いものです。
できればレコーダーに録音して自分で内容・話し方などを聞いてみてください。その話している人を自分だったら採用したいかどうか客観視することができます。
お勧めしないのは、台本を作って丸暗記する練習です。ある程度言いたいことを箇条書きにして整理するのは良いと思いますが、台本の丸暗記は止めたほうが良いでしょう。
当日その場で緊張してしまいセリフを忘れるリスクが大きく、台本丸暗記型の場合、そうした時にパニックに陥りやすいのです。
職務経歴というと自分のことなので、ついつい「当然話せる」と油断しがちですが、実は非常に重要な時間です。何をアピールするのか、必ず入念に準備してから臨んでもらいたいと思います。
職務経歴書のフォーマットについて
職務経歴書の書き方で悩む方が多いようです。
職務経歴書は、履歴書とは異なり、求める実務能力があるか、自分で強みを理解しているか、転職の目的が明確かといった採用後に働く姿をイメージさせる内容にする必要があります。
また、履歴書よりも職務経歴書の方が具体的なスキルや将来性を確かめられるため、転職においても重要な立ち位置を占めています。
参考コラム:
受かる職務経歴書の書き方「提出先企業によって内容を変えるべきか?」
コンサルティングファームが実施する英語面接。そこではどんな話をしているのか?
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