「内のキャリア」と「外のキャリア」
「転職はあくまで選択肢の一つです」
弊社では転職の相談にいらした皆さんにそうお話するようにしています。ご自身のキャリアビジョンと照らし合わせた際に、むしろ現職に残った方がいいケースも多分にあるためです。
例えば、転職はリスクが伴います。よく入社後のギャップという言葉を聞きますよね。
30歳以上を対象にしたアンケート調査によると、転職後にギャップを感じたという人は転職者の82%、それが結果的に次の転職動機に繋がったという人は75%にものぼりました。
■転職前に聞いていた企業の評判や求人内容と、転職後の実態に相違がありましたか?
■入社後に感じた相違点は、結果的に次の転職動機に繋がりましたか?
「エン転職」~転職後のギャップについて~転職はいわゆる特効薬、その副作用も理解した上で、正しく服用する必要があるのです。
また転職によってしたいことがすぐに実現出来るとは限りません。よく営業などをしている方で自分は企画がしたいという方がいますが、企画職の未経験採用の数は少ないです。
したがって、キャリアの考え方としては、「内のキャリア」と「外のキャリア」の2軸で考えるとよいと思います。
自分のキャリアについて考えよう
まず大前提として、転職する、しないに関わらず、自分のキャリアについて考えてみましょう。
将来したいこと、仕事を通じて実現したいこと、仕事とプライベートのバランス等。
キャリアについて考える際に、最も大切なことは、自分の志向を整理し、理解すること。これがキャリアを描く出発点となります。
そして次におこなって頂きたいのは現状の分析です。現職におけるご自身の業務や経験、身についたスキル、職場環境、働き方等、様々な角度から検証してみてください。
その上で、現在と将来を比較し、何が出来ていて、何が出来ていないのかを抽出します。
最後に社内でのキャリアパスについて検討します。やりたいことが社内で実現出来そうか、実現するためにはどういったハードルがあるのか、実現するためにどのくらいの時間がかかるのか。
以上を踏まえた上で、「外のキャリア」つまり転職との比較をおこなうことが失敗しない転職活動の秘訣です。
トレードオフという考え方
転職を検討する際には、上記の視点を持っていると非常によいと思います。「外のキャリア」「内のキャリア」どちらに固執してもよくありません。
必要なのは、何かを達成するためには別の何かを犠牲にしなければならないというトレードオフの考え方。
重視するポイントのプライオリティを認識し、「内のキャリア」と「外のキャリア」を比較して最適な解を出します。
希望が全て叶う職場がベストですが、全ての条件をクリアした働き方を実現出来る人というのはごくわずかです。
また人間は望みが叶えば、また次の望みを持つものです。したがって自身のプライオリティを理解し、トレードオフでキャリアを考えるのが私はベターだと思います。
そして最後に、市場での自分の価値という目線も忘れずに持って頂ければと思います。
同じ会社でのキャリアアップを考えると、内向きの視点になりがちです。これからの社会においては、企業に依存した働き方は少なくなります。
したがって「内のキャリア」を選択する上でも、ぜひ外からの客観的視点も加味しながら、キャリアビジョンをご検討ください。
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