今回の記事では、組み込みソフトウェアエンジニアのキャリアチェンジ・転職事例についてご紹介します。
<プロフィール>
34歳 男性:大手家電メーカー(年収460万円)⇒大手ハイテク企業(年収700万円)
転職理由は「どうしてもブルーレイドライブの開発をしたい」
Iさん(当時30歳)が最初に弊社へ来社されたのが約一年前の2008年4月でした。
Iさんは、好調な大手電機メーカーの組み込みソフトウェアのエンジニアでした。開発には充実感もあり、続けて取り組んでいきたいと考えていました。
しかし、今後の開発規模の増大に対し、開発日程の短縮が必要になってくる現状を考えると、より開発プロセスの改善が重要になって来ると考え、 CMM, UMLといったものを取り入れた開発を行っている環境に転じ、自分自身のキャリアアップをはかりたい、とIさんから相談を受けました。さらに突っ込んで聞いていくとIさんの本当に転職理由が見えてきました。
「どうしてもブルーレイドライブの開発をしたいのです」
ここ一年のIさんのキャリアは液晶TV向け制御ソフトウェアの設計。マーケットから引く手あまたのIさんも、この転職はキャリアチェンジになります。
ただ、Iさんの熱意に押され、一緒にこのキャリアチェンジにチャレンジしていくことになりました。
面接対策を経て、3回の面接を無事クリア
早速行動開始。特製・組み込みエンジニア用テンプレートに合わせ、Iさんと私で職務経歴書の作成・文言の修正・先方企業のニーズを汲んだ内容へのブラッシュアップを繰り返し、完成した書類でいざ書類選考。
先方人事からすぐに「ブルーレイで良いのですか?液晶TVの開発であればすぐに欲しい人材ですが。。。」という質問が来ました。これは当然予想していた質問。
Iさんは大学院時代からその分野を志していたことや、今までの経験も要素技術は生きるはずだ、という主張をし、それが認められ晴れて希望の部署での面接にこぎつけました。
さて、面接に臨むにあたり私は大きな不安を感じておりました。それは、面接というの緊張する場でIさんの良さが出ないのではと感じていたからです。
真面目なエンジニアのIさんは、エージェントの私と会う時ですら過度に緊張をしており、同様に企業との面接でも言葉が震えたり、考えている言葉がすぐに口から出ないのでは?と危惧しました。
さて、面接に臨むにあたり私は大きな不安を感じておりました。それは、面接というの緊張する場でIさんの良さが出ないのではと感じていたからです。真面目なエンジニアのIさんは、エージェントの私と会う時ですら過度に緊張をしており、同様に企業との面接でも言葉が震えたり、考えている言葉がすぐに口から出ないのでは?と危惧しました。
そこでマズイと思った私は、面接の前週の土曜にIさんに私どものオフィスに来て頂き、仮想の面接をしました。どの会社でも聞かれるようなベーシックなことばかりの内容でしたが、だいぶ面接ということが分かったらしく、
「自分なりに勉強して面接に望む」
と言い、Iさんは帰宅しました。その後3回の面接を無事クリアし、見事内定!
「緊張されておりましたが、人柄は真面目ですし、キャリアパスも明確。また、キャリアチェンジに必要となる要素技術に関しても理解されており十分ご活躍いただける方です」
「事前の勉強が自信を生んだ」
Iさんに話を聞くと、キャリアチェンジに必要となるものを洗い出し、面談前に徹底的に勉強(信号などの勉強だそうです)をし、面接で聞かれたときもバッチリ答えられたということです。
事前の勉強が自信を生んで、面談当日も緊張はしたが素直に考えを話すことが出来たそうです。Iさんは、
・絶対にブルーレイドライブの開発がしたい
・その為に生かせるもの欠けている物は何か?
・欠けている物は、徹底的に勉強して補ってやる
ということを真面目に、信念を持って、真剣に取り組んだようです。私の想像していた「自分なりに勉強して面接に望む」ということを遥かに凌ぐ猛烈なIさんの「勉強」があったようです。
最後に入社が決定し、Iさんが挨拶に来てくれました。二人で新しいキャリアのスタートが切れる喜びを分かち合い、最後に握手して別れる時にときにIさんがボソッと一言。
「実は今度の会社は大学時代に学校推薦で落とされた企業なんです。6年越しの夢が叶いました!」
最後の最後にIさんの本当の転職理由がわかり、さらに私の想像を遥かに凌ぐ、今回の活動に対する彼の執念を感じました。
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今回の記事では、組み込みソフトウェアエンジニアのキャリアチェンジ・転職事例についてご紹介しました。
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