“不景気””離職中”における【大手SIerへの転職事例】ハンデを跳ね除け内定を獲得

今回は”不景気””離職中”における大手SIerへの転職事例についてご紹介します。

  • 33歳 男性:メーカー系SIer(年収730万)
    ⇒大手SIer(730万)

大手メーカーSIerの評価エンジニアで10年のキャリアも、学生時代の夢を追い1カ月前に離職

彼が最初に弊社へ来社されたのが約一年前の2008年4月でした。

新卒でメーカー系のSIerにて、主にオープン系システムの評価・テスターからPG、SE、PMと順調に10年キャリアを構築していましたが、お会いした時には既に1ヶ月前に離職をしている状態でした。

お話をうかがっていくと「日本語講師として、異国の地で外国人に日本語を教える」という学生時代からの夢があったようで、10年間エンジニアとしてキャリア構築し一通りの経験を積んだタイミングで一念発起し退職、夢の実現のため4月後半から半年間、海外に赴任することを決意したとのことでした。

ただし、日本語教師を職として生計を立てることは考えておらず、夢の実現を果たした後は、帰国してIT業界に復帰することを考えており、その情報収集と準備のためエージェントと会っていたようです。

ちなみに帰国後のビジョンを聞くと、これまでの経験を活かし、PMもしくはITコンサルタントとして上流工程の経験を積みながら、将来的には企業のIT企画・戦略に携わりたいという志向を持っていました。

プロジェクトマネジメントの経験のほか、PMP資格も持っており、彼の今後の活躍場所としてイメージのつく会社が私の頭の中で、いくつも思い浮かびました。

その日は、転職活動そのものがはじめてということもあり、活動開始から入社までのスケジュール感と活動にあたって必要な準備・手順のアドバイス、そして業界全体の動向など概況をお話した上で、彼には、職務経歴書のブラッシュアップのほか、たとえばSI・コンサルどちらを中心で活動するのかなど帰国後のキャリアイメージをより鮮明にすることなど、帰国に向けてすべきことを整理し、海外赴任中も定期的に情報交換することを決めて、終了しました。

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転職活動の開始予定だった半年後にリーマンショックを迎える

実際の活動開始まで半年間も時間があり、その間に各社の採用動向も変化することも想像されるため肝心の求人案件については、簡単なご紹介に留めておきました。

「各社の採用動向も変化する・・・」後に、この言葉が正しく当てはまる程、大きな変化が生じるとは思っていませんでした。

そう。この時点では、リーマンショックに代表される世界的な不況が訪れる前だったのです。

話は半年後。【帰国後すぐに面接に臨めるよう、海外赴任中に書類応募する】ために帰国を翌月に控えた9月すぎから彼自身も夢も叶い満足して、帰国後のキャリアに目を向けはじめ、まずは、

 ・具体的な職務経歴書のブラッシュアップ
 ・応募先企業の選定
 ・書類応募

など、帰国日からスケジュールを逆算し、具体的な準備に取り掛かりました。

SIer中心に応募、当初の予想とは異なり、面接不合格など「企業の目線が上がっている」ことを痛感

SIer中心に+αでいくつかコンサル会社も応募する形で応募企業を選定しました。

リーマンショックの前後ということもあり、求人をストップしている企業もいくつかあったものの全体的には求人数も豊富なタイミングであったのですが、いざ準備をして応募手配してみると・・・「書類選考の結果、残念ながら・・・」の決まり文句が続出。2社に1社の割合で書類が通過しない状態でした。

彼のキャリアからして、もっと多くの会社で面接設定できると思っていたのですが少し甘く考えていたのかもしれません。それでも、7社で面接の機会を得られました。

この段階でもなお、面接のポイントを整理して臨めば7社中3社くらいは内定を勝ち取れると読みを持っていました。帰国してすぐにお会いして面接のポイント整理と実際の面接を想定した模擬面接を行い
万全の準備の上、いざ面接へ!

ところが、面接結果不合格の回答が立て続けに返ってきました。

「企業の目線が確実に上がっている」景況感から鑑みて、今後、何となくそうなるだろうなと思っていたことがこの時、初めて実感しました。

大手SIer1社から内定を獲得、チャレンジする場として納得感の得られる環境だったこともあり、転職を決意

そういう状況下で、離職期間のハンデもあるものの彼は大手SIer1社から内定を勝ち取りました。

その1社は彼の中で新しくチャレンジする場として納得感の得られる環境であったこともあり、入社に至りました。

現在はそのSIerのコンサル部門にてITコンサルタントとして活躍されています。結果的にスムーズに進んだ転職サポートですが、大きな社会的出来事が起こった前後のタイミングということもありとても印象に残っている一件です。そして何より夢を叶えた後にしっかりとサポートできたこともちょっと嬉しく思っております。

【景気変動下でも内定を獲得できた背景】

1.企業の採用意欲は刻一刻と変化する
   ⇒最新の求人動向をきちんとチェックする
2.赴任・留学期間もしっかりと情報収集を怠らない
   ⇒メール・スカイプなど連絡手段はいくらでも存在する
3.転職の事前準備は大切である
   ⇒いざ転職するときに準備をはじめるのでは手遅れである
※海外に居ても情報は収集できるし、帰国後スムーズに面接に進められるよう準備も出来る。

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今回は、”不景気””離職中”における大手SIerへの転職事例についてご紹介しました。

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