【金融機関系シンクタンクから外資系大手コンサルティングファームへの転職事例】大手・安定を捨てて選んだコンサルタントという「成長環境」

今回は金融機関系シンクタンクから外資系大手コンサルティングファームへの転職事例についてご紹介します。

<プロフィール>
30歳 男性:金融機関系シンクタンク/Sier部隊PM(年収1,000万円)⇒外資系大手コンサルティングファーム/ITコンサルタント(年収900万円)

自信と共存する危機意識

金融機関系シンクタンクのSier部隊にプロジェクトマネージャとして勤めていたBさん。

Bさんに初めてお会いしたのは遡ること2年前。
当時30代前半にして、大規模金融プロジェクトのマネジメントをいくつも回していたBさんにサーチ型のハンティングで、私からお声がけをさせて頂き、情報交換をさせて頂きました。

Bさんが在籍する企業は、離職率も低く、いわゆる【大手】【安定】と形容される国内トップクラスのシンクタンクでした。

在籍社員のほとんどが、
「転職などしなくとも社内で生涯のキャリアを終えられる」
「転職などとんでもない」と考えるのも当然といえば当然の環境。

ただ、Bさんの意識は少し違っていました。
「いつの間にかぬるま湯につかっているのではないか」
「果たして自分の力は外でも通用するのか?」
「自社でしか通用しない人材にはなりたくない……」

自信と共存する危機意識。
「常に市場へのアンテナだけは張っておきたい」
当時、親会社の大手金融機関と共に大規模プロジェクトが進行中だった為、すぐに動ける状況ではなく、積極的な転職の意思こそありませんでした。

しかしその後2年間、継続的な情報交換をさせて頂くことになるのです。

まさかの業績悪化

絶対安定と思われた大手金融機関が業績悪化に伴いコストカットの為に、大幅な人員削減とシステム投資費用の削減。
Bさんの所属するシンクタンクの親会社でした。

影響はすぐにBさんのプロジェクトにも現れ、事実上、プロジェクトは解散。
親会社から社に引き上げたBさんは、転職活動を本気でやることを決意します。

「絶対に先に辞めないこと」
「次の会社が決まるまでは、退職活動は開始しないこと」

私が口すっぱくアドバイスする【心得】もむなしく、転職活動より先に、会社に辞表を提出したBさん。
背水の陣での望む転職活動に、残された時間は2ヶ月……。

ただし、継続した情報収集と、応募用の職務経歴書など下準備はすでに整っていたため、すぐにスタートラインに立ち、スタートダッシュすることができました。

志向の深堀で導き出した目標とは?

「よりユーザーの近くで仕事をしたい」と常々口にしていたBさん。
当初、Bさんの頭の中では、ユーザー側、すなわち金融機関の情報システム部門への転職のみが選択肢だったようです。

なぜ、「よりユーザーの近くで仕事をしたい」のですか?
志向の深堀りをし、自問して頂く中で、たどり着いた解は、
「SIerでは提供できない最適なソリューションをユーザーに提供したいから」

Bさんの志向はさらに具体的にブレイクダウンします。

「そう、システム構築ありきではなく、もっと前段階での……経営改善? 利益創出? コスト削減? ユーザーの真の課題にアプローチしたい……」
「ユーザー側に行きたいのではなく、真の課題を解決できる人材になること。これが、転職のテーマです」

志向の深堀りが導き出した目標は、当初頭にあったユーザー部門への転職ではなく、コンサルタントへの転身でした。

Bさんが選んだ厳しい成長環境

限られた2ヶ月間。
それでも退職の引き継ぎ作業は容赦なく、多忙の中から捻出した時間で、Bさんは、厳選した企業へ応募。

対策に対策を練って面接に臨んだBさんは見事2社の内定を勝ち取ります。
 ・大手金融機関(情報システム部門)/年収 約1,300万
 ・外資系コンサルティングファーム/年収 約900万

大手金融機関は、業績連動の賞与が桁違いに多いものです。企業の業績が悪化すれば、激減することを考えても、短期的な年収は文字通り桁が違います。

しかしBさんの中では、転職テーマに沿えば、どちらを選択すべきかは明快だったようです。

ご家族からも、
「仮に失敗してもやりたいようにやって欲しい」
と応援を頂いたとのことで、Bさんは迷い無く、短期的な収入と安定性よりも長期的なキャリア形成と厳しい成長環境を選ばれました。

Bさんは今、新天地でITコンサルタントとしての第一歩を踏み出しています。

担当キャリアコンサルタントから一言

Bさん、我々世代、キャリアは65歳、70歳までありますから、まだ折り返し地点どころか、3分の1も終わっていないんですよね。

だからこそ、今から楽な道を選ぶことを良しとせず、厳しい環境に身を置こうと決意した事。賢明なご判断だったと思います。

キャリアの折り返し地点、40代後半から50代に掛けて改めてご自身の選択が正しかった事を自他共に再認識する日がきっと来ると信じています。

その日まで、今回の転職活動に掛けた思いを忘れずに頑張って下さいね。
新天地でのご活躍とご発展をお祈り申し上げます!

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関連記事:

シンクタンクとコンサルとの違いとは。向いている人、向いていない人。
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2015/0915/2679.html

コンサルタントへ転職するための「志望動機書」の作り方【未経験~ファームtoファームまで】
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2015/0713/264.html

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今回は、金融機関系シンクタンクから外資系大手コンサルティングファームへの転職事例についてご紹介しました。キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。


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