【メーカー(原価管理)から商社への転職事例】祖父に負けない会社を作るために、川上から川下まで経験できる企業へ

愛知のメーカーを退職しすでに東京へ

『三石さん、紹介したい人がいるんですけど。　会社の同僚なんですが、先日、東京で一緒に飲んでたところ、コンサルティング業界に興味があるらしいということで、三石さんの話しをしたところ、ぜひ一度話を聞きたいと。一度連絡をしてあげて頂けますか？』

紹介者は、愛知に本社を構える某有名製造メーカーZ社に在籍するAさん。Aさんは、1年ほど前に、これまた別の方から紹介でお引き合わせ頂いた方で、その際の転職動機、『グローバルビジネスに携わりたい』『生活圏を東京に移したい』の2点が社内異動で無事に解消した為、転職はせずに現職に留まったという経緯の持ち主。

Aさんの同僚（Z社の社員）とのことなので、愛知在住の方かな？と思いきや、実はすでに退職活動終了済みで、現在は有給消化中の身。すでに実家のある東京に戻ってきているとの事。というわけで、初回の御打合せから、対面でお会いすることになりました。

転職理由は、「祖父に負けない会社を作るため」

『はじめまして』

爽やかで、若さ溢れるフレッシュな好青年。それが、Dさんに対する第一印象でした。三石『それにしても、Dさん、次が決まる前に退職してしまうなんて、ずいぶん思いきりましたね』

Dさん『やっぱりそうですかね？！愛知と東京を往復しながら、活動をしようかとも考えたんですが、距離的に、どうしても会社を休む必要が出てきますから、会社に迷惑を掛けるのも嫌だったので、思い切って退職しました。』

三石『ところで転職の目的はどういったところになりますでしょうか？』

Dさん『将来的に、経営に携わりたいと考えていて、そのステップというわけではありませんが、自身を鍛えられる環境に身を投じたいと思っています。』

聞くと、Dさんのご実家は祖父の代から貿易関連の会社経営をしているとのこと。

『実家を継ぐことは考えていないんですか？』という私の問いに対して、『できれば、自分の手で祖父に負けない会社を作りたいんです。』と屈託の無い笑顔で言う、彼に、私は荒削りながら、大器を感じました。

第一希望はコンサルティングファームから商社へ変化

当初、コンサルに興味がある、とのことで飛び込んで来られたDさんですが、ゴールに見据えるものが、企業経営、ということであれば、必ずしも、手段（ステップ）はコンサルティングファームだけではなさそうです。

ターゲットを再設計して、最終的には、コンサル、商社、成長ベンチャー企業など10数社に応募。そして、事業再生系のブティック系コンサル、製造業に強みを持つ中堅コンサル、専門商社の3社で最終面接まで進み、いよいよ最終局面。

注目したいのは、この時点で、彼の優先順位は、当初のコンサル第一志望から逆転し、商社が第一希望、というものに変わっていたことです。

「川上から川下まで商売を学びたい」という変わらぬ思い

『PLに責任を持ち、川上から川下まで商売を学びたい。』第一希望の商社からは、最終面接についても早いレスポンス。相思相愛で、見事内定を勝ち取り、そのままDさんは迷うことなく商社への入社を決められたのでした。

Dさんが、本気で目指すは経営者。自身の将来をリアルに思い描けば、その考えに到達したことは、必然だったのかもしれません。

私が、主催する異業種交流会。月に一度のペースで開催しているのですが、なんと、Dさん。新しい会社の入社初日の次の日にも関わらず、顔を出してくれました。『初日の研修が終わったところで、まだまだ仕事を覚えるのは、これからですよ！』と言うDさんの顔には、期待と自信が溢れていました。

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今回の記事では、将来経営者を目指しメーカーからの転職を決意、「川上から川下まで経験したい」という想いからコンサル、商社の選考を受けられた方の事例をご紹介しました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。