強気の年収交渉でオファーから「30万円アップ」で転職

現職よりも高い、年収620万円での内定オファー

Yさんの活動は比較的順調に進みました。
A社、B社、C社と3社ほど紹介させて頂き、書類選考時点で1社は見送りになったものの2社は面談へ進みました。

Yさんは最初から、
「業務知識を身に付けたい（特にERPの会計領域）」
「待遇アップしたい」
という要望が明確だったため、私としても的を絞った案件の紹介が出来ました。（とはいえ、待遇アップというのもレベルがあるのですが）

結果的に、ERPコンサルティングをプライマリーで行っている企業から、無事620万でオファーをもらったYさん。

給与もアップしており、まさにYさんがやりたいと言っていたERPコンサルの仕事。
Yさんの場合、スクラッチ開発の経験、リーダーとして数人を束ねてきた実績がありました。
ERPは未経験でしたが、給与もアップしており、私としても最高レベルのオファーと思っていました。

「もう一声、いけませんか？」

「年収650万になりませんかね？」

内定が出た後にYさんからこんな言葉が出てきて、正直私としては驚いてしまいました。

エージェントとしては、もちろん希望に沿いたいと思いますが、
「そんなにゴネるなら、来てもらわなくていいよ」
と言われてしまえば、Yさんにとっても、企業にとっても望まない結果になってしまうリスクがあります。

とはいえ、Yさんの希望には出来るだけ沿いたいところですから、まずは企業へ希望を伝えました。

「640万なら出すよ」企業からの返事は、非常に好意的なものでした。
Yさんに対する評価の高さがうかがえる内容で、ほぼ即答。当初オファーよりも20万アップを提示してきたのでした。

喜び勇んでこの結果をYさんに伝えると、Yさんは、
「もう一声、いけませんか？」
！！！もう一声！！？
正直、びっくりしました。喜んでもらえると思ったんですけどね……。

「納得いく転職活動が出来ました」

さすがにこれ以上の交渉は、企業側の心象を悪くしてしまう可能性がありました。
「交渉を望むのであれば交渉するが、最悪の場合、内定破棄となる覚悟がなければ請け負えない」

そう伝えたところ、Yさんは「交渉して欲しい」と希望されました。

もちろん企業側に伝えると「えーっ！ まだダメなの！？」という反応。そりゃまぁ、当たり前ですね。

しかし、企業としてはやはりYさんを採用したいと、最大限誠意を見せてくれました。
最終的に650万というオファーを獲得。

Yさんからは事前に、
「これで交渉は最後にします。いくら以上なら絶対に行く、というラインを確実に教えておいて下さい」
「650万以上なら絶対に行きます」
と確認をとっていました。

入社前にYさんと会った際には、
「いやー、今回はホントにアクシスさんのおかげですよ。おかげさまで、ホントに納得のいく活動が出来ました。」
と言って頂けました。
いやー、ホントにちょっと胃の痛い仕事でしたよ、正直。
でも、やっぱり感謝されると非常に嬉しいんですよね。

強気の交渉が出来たのにはワケがある

ちなみに、強気の交渉が出来たのには、ちょっとワケがあります。
最終的にYさんが入社されたD社とは、アクシスのパイプが非常に強かったのです。
つきあいも長く、かなりざっくばらんに情報交換を出来る仲。
そしてYさんに対する評価が高いこと、業績好調のため採用意欲が非常に高いこともかなりの精度でつかんでいました。

そのためYさんの強気な要望に対しても、
「でも確かに交渉の余地はあるな」
とエージェントとしても分析出来たのでした。

大変ではありましたが、ある意味エージェントとして付加価値を非常に感じられる、Yさんとの活動でした。

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＞転職活動における「年収」に関するコラム

「第一志望の企業からのオファー金額が低い」際に持つべき視点
https://www.axc.ne.jp/column/media/careertips/incomepoint

実際、外資と国内、戦略と総合コンサルファームで年収はどれくらい違うのか？
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/firm-annualincome/01.htm

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今回の記事では、ソフトウェアハウスにてシステムエンジニア（SE）としてご活躍後、「業務知識が身につく（特にERPの会計領域）」「待遇アップ」を目的に転職された方の事例を紹介しました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。