【製造メーカーから戦略コンサルへの転職事例】一旦現職在留し掴んだコンサルタントへのキャリア

10数社のコンサルティングファームを受けつつも、全敗

「ご無沙汰しております。もう一度、転職活動をご支援頂けないでしょうか？」

約1年ぶりに連絡を頂いたBさんからのメールでした。弊社のホームページから、お問い合わせを頂いたBさん。愛知県にある製造メーカー勤務で、コンサルティング業界への転身（キャリアチェンジ）を望む青年（当時26歳）でした。

遠方なので、電話でのご挨拶となりましたが、誠実な人柄が電話からも伝わり、好印象。そして、こちらの質問にも的確に答える会話力。頭も良い。

ただ、ポテンシャルを見られる年齢とはいえ、決して飛びぬけた学歴や、ブランド力のある会社に所属しているわけでない。そして特別にエッジが立った経験／専門性があるとは言えない・・。

さらには、温和でおっとりした性格からか、じっくりと考えてから正確な答えを出すBさんは、見方によっては、いわゆる「瞬発力」不足。面接でネックにならなければ良いが・・。と、活動の難航を覚悟しました。

結果から言うと、Bさんは10数社のコンサルティングファームを受けつつも、全敗。当初の懸念の通り、書類選考でかなり苦戦を強いられ、どうにか面接にたどり着いた企業では、瞬発力不足がネックとフィードバックを受けることになりました・・。

コンサルタントになることは手段か？目標か？現職に留まり、力を蓄えることを選択

私「Bさんにとって、コンサルタントになることは、手段ですか？それとも目標ですか？」「今回の転職の目的が、現在の環境そのものを変えることであれば、コンサルティング業界にも、有望な企業はあります。しかし、本気でコンサルを目指すのであれば、惰性で活動を続けて、半端な企業に妥協せず、一度現職に留まり、力を蓄えませんか？」

幸いにBさんはまだ若く、1年後も、まだポテンシャルの力をぎりぎり借りることができるはず・・。そう思いました。結局、Bさんは、現職に留まる事を決意しました。

なぜなら、彼にとっては、コンサルタントになることは手段の1つであり、経営を学び、国境を越えてなお通用する専門性を身につけ、その先に見据える目標は、将来○○に携わることだったからです。

1年後、リベンジの結果戦略系コンサルティングファームへの転職を叶える

そして、1年を経て・・・。Bさんは、見事、TOEICを1年で250点以上伸ばし、800点弱のスコアを取得。さらには、自ら手を挙げて、社内業務改善のプロジェクトに従事。

数字は決して大きくは無いものの、その改善効果は定量的な成果【実績】として、しっかりとBさんの職務経歴に記述することができました。

同じくして、大手コンサルティングファームでは、日本企業の海外進出、M&Aの増加により、海外プロジェクトは急増し、英語力を優遇した採用は拡大していました。

1年前、私がBさんに、お伝えしたアドバイスは大きく2点。

・英語力のアップ
・手を上げてでも、社内の業務改善には参画し、プロジェクトワークの経験を積むこと

理由として、急速に進むグローバル化。コンサルファームが扱うプロジェクトも海外案件が増大傾向にあり、ポテンシャル採用において、英語力はさらに大きな武器となる予兆がありました。

また、社内プロジェクトワークは、コンサルタントの仕事の進め方と親和性がある為、【定量的な成果】を職務経歴に書くことができれば、立派なＰＲ材料になるからです。

それでも、こちらの期待を遥かに上回る努力と、自己研鑽。Bさんを支えたのは、コンサルタントのネクストキャリア。

その先に見据えた、将来のビジョン（目標）に他ならない・・と思いました。Bさんは、前回より厳選して数社のファームに応募。

それでも、戦略系コンサルティングファーム2社の最終面接に到達。ケーススタディも突破し、そして本命の企業から見事内定を勝ち取りました。

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＜戦略コンサルティングファームへのキャリアに関するコラム＞

「戦略ファームの役員になれる」ITコンサル、「システム屋で終わる」ITコンサル
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/itconsultantst

ストラテジーからインダストリーは「格落ち」なのか？
https://www.axc.ne.jp/column/media/careertips/stoinotdegradation

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製造メーカーから戦略コンサルティングファームへの転職事例をご紹介しました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。