【ベンチャー系SIerから独立系SIerへのPM転職事例】入社10年で初めての転職、企業選びで重視した軸とは？

ベンチャー系のSIerにてプロジェクトマネージャーとして活躍。スキル・キャリアアップのため転職を決意

Yさんは大学卒業後、ベンチャー系のSIerに入社。流通小売、官公庁、メーカー、不動産、金融など幅広い業界に向けた業務システム開発に携わって来ました。

入社後4～5年はPG、SEとして、その後プロジェクトリーダを経て、6年くらい前からはプロジェクトマネージャーとして、各プロジェクトに携わってきました。
所属はベンチャー系のSIerでしたが、案件はプライムで受注し、メンバーのマネジメント、進捗、工数、コストの管理をしつつ、ご自身もプレーヤーとしてシステム開発を担当してきました。

順調にキャリアアップもされており、客観的に見るとこのまま現職にて仕事を続けていけば、ポジションとしても経営に近いところにリーチができ、ご年齢なども考えると敢えて転職することもないのでは・・・と思われました。
しかし、ご本人としてはこのタイミングで外へ出ることでさらなるスキル、キャリアアップを目指したいという強い意思がありました。とは言え、初めての転職活動でご本人としても正直不安なところもある・・・という状況。
このため、転職のメリット、デメリット含め、細かい転職活動のプロセス、情報をお伝えし、転職に対する不安要素がなくなったところで転職活動がはじまりました。

書類通過率はほぼ100％

Yさんのこれまでの経験をもとに次のキャリアを考えると、キャリアアップという点では大きくはSIerかITコンサルティングファームかの２つに絞られます。

SIerの中でも独立系、ユーザー系に分類し、それぞれ2～3社ずつ応募する形で進めていくことにしました。合計10社近く応募しましたが、書類選考の結果は通過率ほぼ100%という驚異的な数字でした。

応募する前にしっかりと職務経歴書の内容を精査し、プレイングマネージャーということで、マネジメント面のアピールと技術・スキル面のアピールがしっかりと表現できたことが勝因だと思います。

Yさんは10年以上ぶりの面接ということで少し緊張されていたこともあり、実際に企業に面接に行く前にも改めてお会いして、入念に面接の準備・対策を行ったうえで面接に臨みました。

ただ、面接がかなりの頻度で入ってしまい日程の調整は大変でした・・・。しかし、Yさんは転職に対する強い思いがあり、何とか業務を調整しつつ、ハードなスケジュールでも乗り越えることができました。

敢えて企業ブランドや年収で判断しないという決断

各社の面接が進み、いくつかの企業ではお見送りとなってしまいましたが、それでも応募した企業の半分くらいから内定を頂くことができました。これまでのキャリア(マネジメント経験、技術面共に)やYさんの誠実なお人柄、自身のキャリアアップという積極的なマインドが高く評価されました。

最終的には、大手ユーザー系SIer(３社)か、独立系のSIerかのいずれかに決めるというところまで絞り、各社比較検討を行いました。私としてはどの企業もYさんの評価は同じくらい高い、任される業務の領域も大きな違いはない、若干ユーザー系SIerの方が年収が高い、ということもあり大手ユーザー系SIerのいづれかにするのが良いのでは、という思いがありましたが、そこはあまり強く伝えずに、基本的にはどこに行くかの判断はYさんに任せるというつもりでいました。
Yさんも正直なところブランドや年収、業務内容など総合的に見て、相当悩まれておりましたが、結論として決めたのは独立系のSIerでした。その会社が一番ご自身のやりたい業務に近いこと、会社の方向性として魅力を感じられること、将来のキャリアが明確になっているため、ということでした。

企業のブランドや年収等で判断するということが悪いということは全くありませんが、どちらかというといくつかの企業で内定を頂けた場合には、そのような視点で判断される方が多いため、私としてもYさんの決断には多少驚きがありましたが、とにかく自分が成長できる、会社に貢献できるという視点で判断されたYさんは非常に素晴らしいと思います。

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今回の記事では、30代後半でベンチャー系SIerのプロジェクトマネージャーとしてご活躍後、独立系SIerに転職された方の事例をご紹介しました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。