プロフィール:27歳 男性(未婚)
大手SIer/システムエンジニア(年収400万円)⇒大手ITコンサルティングファーム/ITコンサルタント(年収520万円)
スカウト経由で2回の面談。最初は「情報交換程度」との回答
1回目のご面談:初めてのキャリアカウンセリング
Mさんと初めてお会いしたのは2012年9月中旬頃。大手SIerでキャリアを積まれている優秀なご経歴に着目し、こちらからスカウトしました。
「情報交換程度なら…」と、戸惑いながらもご来社くださり、まずは大学ご卒業後から現在に至るまでのご経験や漠然とでもMさんが希望しているキャリアパスについてお話をしました。
その時にはまだ「現職に強い不満はないし、わざわざ転職するかどうかは悩む」という心持ちでしたので、こちらからも無理には転職をお勧めせず、伏線的なキャリアパスとそれに沿った求人情報をご案内しゆっくりお考えいただくことにしました。
メールでの情報交換
ご提案差し上げた求人情報をゆっくり検討いただきつつ、その所感やお気持ちの変化などをメールベースで情報交換をしていきました。
今まで漠然としていた思いが、具体的な求人情報に照らし合わせて考えられるようになったせいか、Mさんご自身も「少し活動してみようかな?」とお感じになったようです。
何往復かの情報交換を経て、「まずは転職ありきではなくても、自分の可能性を試してみたい!」という決心の固まったMさん。そのため、改めて今後の活動の進め方や応募企業の選定のためにお会いして打ち合わせをしよう、ということになりました。
2回目のご面談:活動方針の共有、応募企業の決定
初めてのご面談から約半月後、Mさんと再度のご面談。
その時にMさんがおっしゃったのは、「今まで技術メインでやってきたけれど、今後はもっと上流メインで顧客のフロントに立ってコンサルティングをしていきたい。」ということでした。
そのために、以下の3つのカテゴリに分けてそれぞれから応募先の企業をピックアップしていきました。
1.戦略フェーズをメインとしたICTファーム⇒1社
2.総合系の大手コンサルティングファームのIT部隊⇒5社
3.IT系コンサルティングファーム⇒1社
合計7社に応募をすることに決めました。
Mさんのご志向に一番近いのは1。次に2。3は比較対象としてとりあえず受けてみる、という認識でした。この7社へのエントリーから活動がスタートしました。
戦略系、総合系、IT系の計5社の1次面接へ
いよいよ実際の選考活動スタートの時。
応募した7社のうち、書類選考が通過したのは1の戦略系、2の総合系からは3社。3のIT系、それぞれ通過し合計5社の面接がセットされていきました。
面接の前には、弊社にご来社くださりしっかりと面接対策を行った上で、各社の面接に順次臨んで行きました。
面接対策のお打ち合わせの後、まず始めに面接が組まれたのは、1と2の企業群。Mさんが狙っているゾーンです。そしてその後に3のIT系ファームで面接が組まれ順番に面接をこなしていかれました。
自分の気持ちと向き合い、当初の戦略系・総合系志望から一転、IT系コンサルティングファームへ
1社1社の面接ごとにMさんと私の間で、その面接の際に感じたことや今後の方針立てを共有しながら進めていました。
戦略系、総合系のファームは想定通り、Mさんにとって魅力的でキャリアアップが出来そうだと感じていらっしゃいました。
そこで、私は当初の想定通り戦略系、総合系の企業群へ向かって活動を進めて行かれるのかな、と感じたのですが、5社全ての面接を終えた上でのMさんの口から出たのは以下のようなコメント。
「IT系ファームのほうが自分の志向にフィットしているのではないか。」技術的な側面よりも、ゼネラルな志向・スキルの求められる戦略系、総合系の企業群に比べ、
IT系ファームでの面接では面接官との話が非常にスムーズで、自分自身が今までになくその職務内容に興味を持てたというのです。
受ける前にはそう思っていなかったけれど「自分はやっぱり技術が好きで、技術を生かした形で今後も職務に当たっていきたい」と感じたとのこと。
実際に足を運び、フェイスtoフェイスで面接を受けたからこそのご自身に対しての新たな発見だったようです。
負担がかかることは承知でIT系コンサルティングファームへの追加応募
さて、ここで当初のプランと少しのズレが出て来ました。狙っていた戦略系、総合系にカテゴライズされるファームではなく、1社しか受けていないIT系ファームの方が良いのではないか、ということについて、迷いが出てきたのです。(ここからはこの企業をA社とします。)
もちろん、A社のみを進めて行って現職との比較をするということでも判断しようと思えば出来ます。でも、IT系ファームにカテゴライズされる優良なファームはまだ数社あります。
初めての転職ですし、せっかくの機会。出来ることはやりきりたい、という思いでMさんは敢えてIT系のカテゴリに入るファームを追加で2社応募し、A社をあまり待たせるわけにはいかないという、タイトなスケジュールの中でもなんとか面接の調整を行い、他の企業に行くことで、判断することにしました。
その結果、面接に行けば行くほど、やはり自分は技術に軸足をおいて仕事をしていきたいんだ、ということを強く認識し、更に、A~C社の比較の中で、やはり最初に受けたA社が一番フィットしているということを実感されました。
年収アップで内定を獲得
A社の最終面接に行く頃には、Mさんには迷いはほとんどありません。この会社から内定が出れば、入社しよう!というお気持ちをしっかり持って、前向きな姿勢で面接に臨み、見事に内定を勝ち取られました。
高い評価で内定を勝ち取ったMさんは年収も現状よりも大幅アップし、納得の形で入社承諾をされ、入社承諾直後に私もお会いしたのですが、晴々とした表情がとても印象的でした。
現職の退職に際しては、新卒入社の企業である上、真面目でしっかりとした働きぶりから評価が高かったためかなり強い引きとめがありましたが、それも強い意志と行動力、丁寧な引継ぎ業務で円満に退職されました。転職活動も、退職活動もMさんは本当に丁寧にきっちりと行動されます。
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今回は、スカウトから始まった転職活動、SEからITコンサルファームへの転職事例についてご紹介しました。
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