Cさん:20代半ば 男性
転職前:日系コンサルティングファーム/ITコンサルタント(年収500万円)⇒転職後:大手IT系コンサルティングファーム/ITコンサルタント(年収500万円)
「このままでは、自社以外で通用しないコンサル人材になるのでは?」という危機感から転職を決意
Cさんは、地方にある小規模な日系のコンサルティングファームB社に新卒入社された25歳の方。
「今後、さらに複雑化する顧客の要望に対して、自社のパッケージや方法論を当てはめていくだけのコンサルでは、真に顧客視点とは言えない・・まだまだコンサルとして学ぶことがあるのでは。」
「また、コンサルタントとして、提供できる手法が限定的になり過ぎて、将来的に、自社以外で通用しない人材になってしまうのでは・・。」
というジレンマを感じ、電話で転職のご相談を頂いたのが出会いになります。
詳しくお伺いすると、学生時代の就職活動では、多種多様な企業に対して貢献したい、という思いから、コンサルタントを目指すようになり、希望かなって、地方にある日系老舗のコンサルティングファームであるB社に入社。
右も左もわからない中、目の前の仕事に一つ一つ丁寧に取り組み、3年のキャリアで徐々にリーダー経験を任されるようになるも、B社が提供する、独自の方法論(パッケージ)に限定したコンサルティングに、次第に、物足りなさと、ジレンマを感じるようになった、
ということです。
転職先選びのポイントとしては、
・自社の特定のソリューションや、パッケージにとらわれず、顧客視点で最適なソリューションを提供可能なコンサルティングファームであること。
・専門性を高め、他社でも通用するスキルを磨くことが出来ること。
応募した企業は、
・大手総合系コンサルティングファーム
・独立系TIコンサルティングファーム
を筆頭に7社。
Cさんは、地方在住の為、東京への転職活動は時間の捻出が最大のポイントでした。有給は貯めに貯まっているものの、リーダーを担うCさんは、連続した休みを取るわけにも行かず、有給を1日取得しては、地方と東京を往復(トンボ返り)の繰り返しで、活動を進めて行きました。
問われるコンサルとしての専門性、「新卒と一緒に」の覚悟で臨んだ最終面接
「特筆すべき強み、専門性が無いのでお見送りとさせて頂きます・・。」
「他の候補者との相対比較でお見送りとさせて頂きます・・。」
Cさん本人も恐れていた通り、現職でのパッケージ(独自の方法論)に限定したコンサルティング経験は、他社での面接においては評価されず、【専門性、強みの不足・・】という壁となって、書類や1次面接でCさんを苦しめます。
それでもたどり着いたD社の最終面接。D社は、独立系の大手ITコンサルティングファーム。ここまでの面接のフィードバックは下記のようなものでした。
「3年という短いキャリアではあるものの、リーダーとしての経験や人柄は評価できる。ただし、業務知識や技術力などは、基礎を飛ばしてここまで来ており、これまでの方法論を全て捨てて、新卒と一緒に、一からやり直す気概が無ければ、難しい。。」
まさに剣が峰に立たされた状態でした。
これまでの経験への固執を捨て、一からやり直す気概。口で言うのは簡単ですが、気持ちが伴っていなければ簡単に見透かされます。何しろ面接では百戦錬磨の役員が登場します。
Cさんは最終面接を前に、もう一度、当初コンサルタントを目指した自分の思いと、今回の転職にかける思いを反芻し、覚悟を決めて、本番に臨みました。
経験不足を補ってあまりある成長への意欲
見事D社から内定を勝ち取ったCさん。
企業からのフィードバックは、「経験不足を補ってあまりある成長への意欲」でした。
Cさん、おめでとうございます!本当に良かったですね。
参考コラム:
コンサルタントの転職やキャリアアップに有利な資格一覧【IT・MBA・英語・公認会計士まで】
【転職事例】ベンチャーから日系ファームへキャリアチェンジ、その後外資系ファームへ。コンサル業界で高いパフォーマンスを残すための処世術に迫る。
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今回は、コンサルタントとしての専門性の少なさに危機感を覚え、転職を決意した方の事例についてご紹介しました。
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