1社に絞った転職活動が「幸」と出た！ワーキングマザーの希望を叶えた転職事例

お子さん持ちの方の転職タイミングは難しい、「まずは情報収集したい」との経緯で弊社へご相談いただく

Aさんとお会いしたのは昨年秋口。まだ小さい子どもがおり、面倒を見ながら働いているという状況でした。

率直なところ、この状況での転職は苦戦することが目に見えています。残念ながら。保育園迎えのために定時ぐらいには帰り、時には急な発熱等により呼び出され…ということが想定されると、企業側も採用には及び腰。

優秀であったとしても、なかなか評価されないのが「子持ち女性」の転職のつらさです。

ご本人もその点理解されていたのか、「現職である程度満足しています。子育てへの理解もありますし。なので何が何でも転職というより、良いところがあれば程度でお願いします」との言葉。

まずは情報収集をしたい、とのことでしたので、私としても、ワーキングマザーにとって働きやすい企業や、ワーキングマザーの転職におけるリスクなどをお伝えしました。

応募は外資系コンサルティングファームの1社だけに絞る

その中から1社だけ、スキル的にもマッチすると選んだM社。M社の選考を進める、ということになりました。

M社は女性採用に積極的であり、ダイバーシティ推進を謳っている外資系企業。当然、女性の労働環境にもかなり気を遣っておられます。

大手コンサルティングファームは日系・外資系ともグローバル人材が豊富なため、ダイバーシティに力を入れているケースが多いですが、特にBig4などの外資系ファームはグローバルの方針が日本でも徹底されるため、より育児等への制度が整っている傾向があります。

参考：

【独自取材】KPMGコンサルティング株式会社の働き方(残業時間、激務度、社内制度、ワークライフバランスまで)

【インタビュー】PwCコンサルティングにおける働き方の「制度」と「実態」に迫る

M社も同様に、Aさんの育児との両立も可能かも知れません。M社に絞った活動は、現職と育児に大きな負担を与えるでもなく、トントン拍子に進みました。

1社に絞ると、全力でその企業に向けた対策ができるのが選考上のメリットです。

内定間近で採用バジェット凍結

順調にプロセスが進み、このまま内定が出るなと思っていた頃、突然M社より連絡が入りました。

「申し訳ないです、グローバルのヘッドクォーターから採用バジェットの凍結連絡が入り、一旦ペンディングとさせてください」

実は外資系企業では「よくあること」なのです。採用バジェットが凍結となると、日本法人としてはなすすべもなく、再開を祈るしかないというのが実情。

Aさんも見事に外資マジックにはまってしまいました。M社のAさんへの関心・評価は高いため、説明の難しいところですが、とにかくAさんに説明し、理解を促します。

Aさんも「それでは仕方ないですね」と苦笑。そのままM社からは「再開が読めない」と言われつつ約3ヶ月が過ぎました。

採用再開するや否や、まさかのオファー。1社のみに絞ったこと結果的に転職活動を成功を導く

M社から「Aさん、今どうなってます？」と連絡が入ったのは初夏になり、汗ばむ陽気も増えてきた頃です。

「バジェットがとれたので、採用再開できそうです。Aさんがまだ他で決まっていなければ、是非選考を進めたいのですが」

早速Aさんに確認をしたところ「M社しか受けてませんでしたので、問題ないです」とのこと。ここでも、1社に絞った活動であったことが「幸」とでたようです。

M社に早速その旨をお伝えし、今後の進め方について確認。

てっきり、再度面接でも入るものと思っていましたが、M社からの回答は「それではオファーを出しますので、オファー面談の日程調整を・・・」とのこと。

これには私もAさんもびっくりしました。

辛抱強く待った先に出た『幸』。オファー年収は現職の倍以上

あれよあれよと流されるままにオファー面談に行き、そして出てきたオファー条件を見て更にびっくり。

Aさんは子育て中ということもあり、現職では給与を低く抑えられていた、という事情もありますが、インセンティブを含むと現職の倍以上、という提示額。

逆に高いプレッシャーにさらされ、むしろ大変なのでは、という心配もありましたが、その辺、Ｍ社としてはしっかりとサポートすると力強くご回答いただきました。

かくて、ピンポイントで1社だけ受けていたAさん、見事に内定し、ワークライフバランスと、仕事のやりがいと、給与と、、、と様々な面で有利な条件を獲得しました。

選考プロセスではややグローバルに流され、不都合もありましたが、辛抱強く待ったAさんにいわゆる「運気」のようなものがまわってきたのでしょうね。

Aさんの新しい門出に幸有れ！

関連記事：「18時退社」でコンサルファームへ転職。限られた時間内でもパフォーマンスする女性のキャリア事例

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1社に絞った転職活動が「幸」と出たワーキングマザーの転職事例についてご紹介しました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。