40代後半、年齢のハンデを乗り越えSIer派遣社員からSIer営業マネージャー（正社員）へ【転職事例】

急に出た営業プレイングマネージャーポジション

Nさんと初めてお会いしたのは2009年の今頃。

転職マーケットはリーマンショックの影響が色濃く残り、求人数も今とは比較にならないほど少ない、冷え込んだ時期でした。

当時外資系のSIerにてプレイングマネージャーとして営業を担当されていたNさん、非常に身なりのキチッとされた方で、お人柄も良く、とても印象に残っていました。

しかしながら、当時はSIerも採用意欲が高くはなく、新規開拓営業として強みを持つNさんですが、ご年齢的にも40を越え、なかなか良い求人のご紹介ができずにおりました。

結果的にその時の活動では私から次の環境をうまく提示することができないまま、時が流れます。

適宜、転職マーケット状況などをご連絡しつつ、4年の月日が流れ、ある、私が懇意にしているクライアントのB社様より、こんなニーズをいただきました。

「営業プレイングマネージャーが欲しい。大型SIではなく、小ぶりなPKGの販売から新規開拓し、SIに繋げていけるようなミドル層の人材を求めている。」

4年前の記憶が一気によみがえり「これはNさんだ！Nさんしかいない！」と強い確信を持ってNさんに連絡しました。

懸念点は、直近2年間で契約社員～派遣社員というキャリア

お会いした後のNさんですが、勤めていた外資系企業が日本から撤退したこともあり、その後なかなか正社員としての仕事には巡り会えておらず、契約社員や派遣社員を転々とされておりました。

やはりご年齢面というのがネックとなり、マーケットが回復基調になっても苦労されていた、とのこと。

早速、Nさんに今回の案件をご説明。まさにNさんのようなキャリアが求められている、とついつい熱を帯びてしまいましたが、Nさんも内容に納得がいったご様子で、「それでは受けてみたいと思います」と即答。

一点気になったのが、外資系企業後の、この4年間、とりわけ直近2年間は契約社員～派遣社員というキャリアである点。

一般的にはこの辺、転職において不利になります。ここは自分が自信を持ってB社様にNさんの魅力を伝え、まずは面接の場をセットするしかない。そう心に誓いました。

一次面接で相思相愛も、最終面接に向けて再度気を引き締める

B社には力一杯Nさんの魅力をお伝えし、面接をセットしていただきました。

面接後の印象はお互いにとても良く、一次面接の時点で相思相愛という感じでした。
ただし気をつけなければならないのは、一次面接で良い評価が出たとしても、それが内定ではないということ。これまでも、どれだけ評価が高かろうが、最終的にオファーが出ず、という逆の意味での「どんでん返し」はいくらでも事例があります。オファーレターを受け取るまでは気を緩めてはいけないものです。

慎重にNさんに先方フィードバックなどをお伝えしました。評価が高いものの、懸念点はこの辺で、と、モチベーションを下げないよう、それでいて次選考で気を引き締めて臨むよう、細心の注意を払います。Nさんも改めてマインドセットをし直し、次に臨む体勢を整えました。

既に派遣会社は契約期間満了しており、オファーレターから3日後のスピード入社

その後、同ポジションに対して、Nさん以外の選考も複数名進んでいたものの、最終的にB社はNさんに内定を出しました。

「誠実なお人柄や、ご経験が、うちの求めているニーズにマッチしている」

力強いお言葉と一緒にオファーレターが届いた時の喜びもまたひとしおです。特にNさんの場合は4年にわたり長いことお付き合いしてきた方です。

しかも現職キャリアでやや困っている状況でしたので、自分としても本当にNさんに連絡を取って良かった、と改めてこの仕事の醍醐味を肌で実感しました。

さて、Nさん、既に派遣会社は契約期間満了ということで職から離れていたこともあり、金曜日にオファーレターをいただき、翌月曜日から入社という、私の経験の中でも最も早い内定～入社へのスピードとなりました。

そういう意味でも今回のNさんのサポートは忘れられない事例になりそうです。

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今回の記事では、40代後半という年齢のハンデを乗り越え、見事にSIer派遣社員から大手日系SIerの営業プレイングマネージャー（正社員）へ転職された方の事例をご紹介しました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。