【転職者プロフィール】
33歳 男性 (未婚)
SIer/SE
→監査法人・システム監査
※前職での年収550万円→システム監査転職後の年収は650万円
業界未経験のエンジニアからシステム監査へのチャレンジ
Uさんは大手システムインテグレータのSEでこれまで様々なシステム開発を中心に、要件定義から運用保守までの一連の経験をしてきました。
直近では小規模ながらもチームリーダーとしてプロジェクトの一部分もリードしており、自ら手を動かしつつも、メンバーやスケジュール、コストの管理も担当しています。
現職でも順調にキャリアを積まれており、このままPL、PMを目指すという選択肢もある中、今後、社会に貢献できる専門性を身につけていきたいという思いから外へのキャリアも考えるようになりました。
いくつかの選択肢がある中、彼が以前から気になっていたのがシステム監査という業務。現在、大手を中心とする監査法人が積極的に人材を募集しているポジションです。未経験からのチャレンジということで少し年齢的な懸念もありましたが、積極的に募集している今がチャンスと考え、Uさんの転職活動が始まりました。
緊張で苦戦した面接
システム監査のポジションは大手監査法人が募集していますので、とりあえず募集している監査法人にはすべて書類を提出しました。書類の通過率は比較的高く、3社から書類選考通過の連絡が来ました。
事前の面接対策では、そもそもシステム監査とは?なぜシステム監査をやりたいのか?これまでの経験で何が活かせるのか?などをしっかりと整理し、実際の面接に臨みました。
ただ、実際に面接に行ってみると監査法人という会社、建物の雰囲気から少し緊張してしまい、面接官からの質問にも思うように答えられず、不完全な状態で終わってしまいました。
結果として2社が1次面接でお見送りとなってしまい、残るは1社のみ。
「リラックスして望んでください」と言葉で伝えるのは簡単ですが、実際に面接を受ける方にとってはなかなか難しいものです。私も以前、転職活動したことがありますが、面接という雰囲気に簡単には慣れずに苦戦した経験がありますのでUさんの気持ちも良くわかりました。
最後の1社の面接に行った後、Uさんから電話がかかってきて、「やはり緊張してしまいました」というフィードバックを聞いた時には、今回もダメだったか、という思いがありましたが、数日後企業側からは次回選考の連絡が入りました。
アピールと熱意
面接通過の連絡が来たときに、先方からフィードバックをもらいました。評価ポイントとしては一定レベル以上の技術力を持っており、システムに関する幅広い知識や豊富なシステム構築の経験をお持ちという点。
一方懸念点として、コミュニケーション力が挙げられていましたが、先方もUさんが緊張している様子が感じられたようで、その点はポジティブな評価を加味して少し許容して頂けたようです。
その後、改めて次回面接の対策をし本番に臨みました。Uさんも1次面接が通過したことで自信がつき、また、面接も回数をこなしてきたことから少しずつ慣れてきたようで、次の最終面接ではほとんど緊張せずに望めたようです。
面接の中でもこれまでの経験をアピールし、かつなぜシステム監査をやりたいのか?ということを熱く伝えることができ、結果として見事内定を勝ち取りました。
引き留めでもぶれずに次のキャリアへ
無事内定を獲得することができ、数日後Uさんはその会社に転職することを決意しました。
そのため現職の退職活動をしなくてはいけませんが、ここもまた苦戦します。Uさんとしては上司はすぐに退職を認めてくれるだろうという少し軽い感じで考えていたようですが、結果としてはかなり激しく引き留められました。
退職活動についても事前にアドバイスさせて頂いたので、引き留めは想定内の出来事ですが、やはり引き留められると迷ってしまうことも。これまでにお世話になったということもありますし、現職が嫌でやめるわけではないのでやむを得ない部分もあると思います。ただ、Uさんの次のキャリアに対する思いは強く、上司との数回の面談の中で、自分の決意は固いことを繰り返し伝え、最後にその思いを理解してもらうことができました。
現在は外資系の大手監査法人にて、主に金融クライアント向けにシステム監査業務に取り組んでいるようで、非常にやりがいを感じていらっしゃるようです。Uさんのさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。
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今回の記事では現職からの引き留めにもぶれずに貫いたシステム監査へのキャリアチェンジ事例ついてご紹介しました。
システム監査への転職では、CIA(公認内部監査人)・CISA(公認情報システム監査人)資格があると有利に働くケースが多いです。エンジニアからの転職の場合、資格を取得してスキルや熱意をアピールするのも手でしょうか。
参考:「コンサルタントの転職やキャリアアップに有利な資格一覧【IT・MBA・英語・公認会計士まで】」
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2015/0713/2644.html
また、エンジニアの方が監査法人に転職する際の注意点等についてまとめましたので、ぜひこちらの記事もご参考ください。
参考:「ITコンサルから監査法人アドバイザリー」というキャリアパスとその際の注意点
https://www.axc.ne.jp/media/change-jobs-knowhow/itandauditor
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