【事例】「海外」から日本に帰国した転職活動

最近、海外MBAに行く日本人が少なくなっているというニュースを見聞き
いたしますが、それでも海外でお仕事している方は沢山おります。

以前から日本に帰国する方の転職活動をサポートしております。

日本に帰国するときに、どんな感じで面接しているのか、
2003年にサポートした事例の文章を引っ張ってきたので
是非参考に頂ければと思います。


Iさんから転職のサポート依頼があったのは、2003年11月中旬、
ある土曜日のことでした。

 「この度諸事情より、日本に帰国し、また日本で就職活動を行うことと
  なりました。今後、少なくとも数年の間は、米国永住権を維持しなが
  ら日本で働くつもりでおります。実際に帰国するのは12月初旬となり
  ますが、是非転職活動のサポートを御願いします。」

状況がメールですとイマイチ把握できなかったため、一度電話でお話し
ましょう、ということになりました。Iさんの指定通り、翌月曜日の
日本時間の13時、ロサンゼルスとの時差は-17時間です。

受話器越しのIさんは非常に爽やかで、LAの風よ、そのまま届け!と
言わんばかりの雰囲気の持ち主でした。

 「日本はもう寒いらしいですね。LAはほとんど雨が降らない上、太陽
  が出ていると今でもTシャツ一枚で過ごせます。2週間後に帰国した
  時のギャップを考えると憂鬱です。」

受話器の向こうに、真っ青な空と太陽を感じ取ることが出来ました。

さて、今回の帰国+転職活動の経緯は下記のとおりでした。

LAに行ったきっかけは、米国永住権が当選したことが始まりでした。
その年の春にIさんは喜び勇んで渡米したそうです。LAにて仕事を探
そうと思ったIさんでしたが、日本での社会人経験1年半の経歴では
苦戦続きで最終的には資金切れで帰国することになりました。

そんなことで、帰国後なるべく早く納得が行く仕事につきたいとの事が
Iさんの希望でした。

ちなみにIさんは当時社会人経験は1年半ですが、中学時代からパソコンに
てゲームを作成して販売したり、大学時代は学生のための就職活動の支
援サイトを運営したりと、技術的にもパワー的にもポテンシャルを感じ
る若者ではありました。

ただ、社会人の期間が短いことは転職活動の中で大きなマイナスポイント
であることには違いはありません。

こういったマイナスポイントがあるときは、比較的実力主義の外資系企業
やベンチャー企業であれば、正当に評価が得られる傾向にあるので、
そういった企業を中心に提案していきます。

事前にレジメを頂いたこともあり、電話にて8社ほどのご提案をさせて
いただき、Iさんが選択した数社を中心に進めていくことになりました。

このあたりはIさんと私どもがメールにて事前にデータのやり取りをして
おきながら、重要なことは電話で決めていく、というスタイルで、比較的
順調に活動も進んでいきました。

私どもはIさんの帰国に合わせて、書類選考を事前に進めておき、帰国
のタイミングですぐに面接が受けられるようにセッティングをしました。

またIさんの実家は大阪で、東京に就職希望のIさんは東京で活動をすると
それだけ滞在にもコストがかかるため、数社の面談をガンガン詰め込んで
セッティングしていきました。

Iさんとの初対面は、ある会社の面接の直前に弊社オフィスに寄って
いただいた時でした。

 「Iさん、こんにちは!いつもメールと電話で話を進めていましたので
  こうやってお会いできることを楽しみにしておりました!」

やはり想像どおりのナイスガイでした。

今までのやり取りなどの談笑をしながらも、直後に面接がありますので
ポイントを整理して送り出してあげました。

弱点は社会人経験の少なさをどのように補うかでしたが、Iさんは
それなりに準備してきたとの事で、お任せすることにしました。

さて、Iさんは面談に入ってから各社から非常に高い評価を受けました。
その中には世界最大のソフトウェアベンダーからの内定も含まれています。

Iさんのパワーは凄まじいもので、その内定が出たソフトウェアベンダーの
面接ではノートパソコンを持ち込んで、過去に自分自身が作成した
アプリケーションをプレゼンテーションし、自分自身のキャリアの短さを
補うべくパフォーマンスを行ったりもしていました。

結局3社ほどから内定を受け取りました。

最後の最後まで悩んだのは
・世界最大のソフトウェアベンダーのテクニカルサポート
・日本最大の携帯コンテンツ制作会社の開発
の2社でした。

普通の選択であれば、ブランドを考えてソフトウェアベンダーを
選択するのでしょうが、Iさんは「開発者でありたい」という強い想いから
最終的に携帯コンテンツ制作会社の開発を選択しました。

このあたりの選択からも、Iさんの自分自身で自分の道を自由に生き抜
いていく、そんなスタイルを感じました。

Iさんとの関わりは、LA<=>TOKYOという環境でやり取りをして
おりましたが、活動開始から入社まで一ヵ月半という、
短い期間で比較的スムーズに終わらせることが出来ました。

このような困難な環境であっても、お互いの連絡方法や確認方法を確立
していれば、ハンディは全く無いということを私自身も勉強させていた
だきました。

改めて感じたのは、海外から日本に帰ってくる場合の転職活動は、
帰国前の準備が重要であること。

信頼できるエージェントを見つけ出し、密に連絡を取り合いゴールを
目指すことをお勧めいたします。

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今回の記事では、海外から日本に帰国した方の転職事例についてお伝えしました。

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