こんにちは。 アクシスコンサルティングの稲橋です。
ここ数年コンサルティングファームは積極的に人材の採用をしています。2018年も引き続き大手ファームを中心に未経験者含め採用したいという企業は多いです。
事業会社出身からコンサルティングファームへの転職を目指すとなると30代前半くらいまでが一つの目安になるかと思います。(特別な事例として「金融業界でリスク領域の専門性が高い」「IT業界で新しいテクノロジーの尖ったスキルを持っている」といったように、特定領域で高い専門性を持った方は40代以上でも採用されるケースもあります。)
このような転職市況ですので、ネクストキャリアとしてコンサルタントをお考えの方にはチャンスである一方、未経験からの転職となると当然注意しておくべきポイントもあります。
本コラムでは、事業会社で経営企画に携わっている方を例に、転職して失敗しないために注意すべき“3つのポイント”をお伝えいたします。
【目次】
- 黒子としてお客様の役に立てるか? 役に立ちたいと心から思えるか?
- コンサルタントは自らリードして周りを動かしていく
- ゼロから学び直す姿勢が不可欠。どのようなことがあっても投げ出さないという覚悟が必要。
黒子としてお客様の役に立てるか?役に立ちたいと心から思えるか?
経営企画は自社の方向性を決める重要なポジションであり、会社の花形です。一方コンサルタントは黒子的な存在。クライアントに大きなインパクトを与え、成長を支援できたとしても、世間から評価を受けるのも実行したのも見え方としてはお客様です。
黒子としてお客様の役に立てるか? 役に立ちたいと心から思えるか? ぜひ一度自問してみてください。
黒子と言えど、ビジネスの世界においてコンサルタントの能力はとても高く評価されています。複数のプロジェクトを通じて幅広い領域を経験するため、成長速度が抜群に速いのがその理由の一つでしょう。
コンサルタントは自らリードして周りを動かしていく
事業会社の経営企画といってもやることは様々。中期経営計画の作成、事業計画策定、M&A、組織作り、あるいは総務的な仕事も…。
あなたはどのような業務にどのように携わっていましたか?これが経営企画からコンサルティングファームに転職する上で重要なポイントです。
バックオフィス的な立ち位置で、経営者や上司から言われたことをこなしていた、という方にとってはコンサルタントの仕事に大きなギャップがあるかもしれません。
コンサルタントはお客さんの言いなりになって言われたことだけをやるだけでは存在価値がありません。能動的に顧客に働きかけたり、周囲のメンバーと積極的に連携するなど、自らリードして周りを動かしていく力が求められるのです。
ゼロから学び直す姿勢が不可欠。
どのようなことがあっても投げ出さないという覚悟が必要。
コンサルタントは様々な業界のクライアントに対して、様々なソリューションを提供します。自分の強みはもちろん持つものの、基本的にはプロジェクトごとにゼロから学び直す姿勢が不可欠です。
採用時のタイトルやポジションにもよりますが、ある程度経験や専門性のある方でも未経験の領域のプロジェクトにアサインされる可能性もあります。これまでの業界の経験を活かしたいと考えても、初めからそのようなプロジェクトを担当できるかはわかりません。
これまでの経験は一旦捨てて、まずはコンサルタントとしてのベースのスキルを身につけ、どのようなことがあっても投げ出さないという覚悟が必要です。
経営企画とコンサルの違いは成果に対する密度
外資系ファームからポストコンサル転職(事業会社)を果たした方にコンサルと事業会社の違いを聞いたところ、
「事業会社がやっている仕事を徹底的にやり尽くすのがコンサル。事業会社の社員は50点~60点の答えをコンセンサスを取ってやってゆく。コンサルは90点以上を出し続けないといけない」
と語りました。一人のコンサルタントにクライアントが払う金額は1日あたり10万円ほど。1日10万円の働きができているか?1か月300万円の働きの価値があるか?という意識を念頭に仕事をすることも時には大切です。
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今回は事業会社の経営企画の方を例に挙げましたが、他の職種の方にも当てはまる部分はあると思います。能動的で、ゼロから学ぶマインドがあり、黒子に回れるという方は、コンサルタントへの道も検討してみてはいかがでしょうか。
具体的にどのようなキャリアパスが築けるのか知りたい方はぜひカウンセリングへお越しください。
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各ファームのパートナー、事業会社のCxOに定期的にご来社いただき、新組織立ち上げ等の情報交換を行なっています。中長期でのキャリアを含め、ぜひご相談ください。