キャリアカウンセリング理論の中でも代表的なものに、ドナルド・E・スーパーの理論があります。
キャリア論の中でもかなり古株で、50年以上前に発表されたものですが、現在も通じるところのある、普遍的な理論です。
今日はスーパーが提唱した理論の中でも、「ライフロール」をご紹介します。
「ライフロール」=人材において担う「役割」
「ライフロール」は、私たちが人生において担っている「役割」のことです。
生まれてすぐに、まず「子」という役割を担います。これは、成人したらなくなるものではなく、基本的には親が亡くなるまで、その割合が増減しながら続くものです。
当然、自分に子どもができれば、「親」という役割を担いますし、生活を共にするパートナーを得れば(相手にとっての)「配偶者」という役割を持ちます。
スーパーはこの役割を以下の8つ、定義しています。
■子ども
→親との関係における自分です。乳幼児はこの役割が大部分です。
■学生
→学ぶという立場です。小中高大学生はもちろん、習い事なども含まれます。
■職業人
→文字通り仕事をする立場です。バイトも職業人としての役割です。
■配偶者
→夫、妻としての役割です。事実婚であればそれを含みます。
■家庭人
→親元を離れたところから始まる役割です。家事全般、日曜大工など。
■親
→子どもを持った時から始まる役割です。
■余暇を楽しむ人
→趣味やスポーツなど好きなことをして楽しむ時間です。
■市民
→社会を構成する一員として社会に貢献する、市民としての役割です。
私たちは、上記8つの役割を、うまく配分しながら人生を演じています。
多くの方は社会に出ると、職業人の割合が大部分を占めると思います。
しかしその役割を演じてばかりで、他の役割をおろそかにすると、不幸を招くケースもあるわけです。
一日は誰もが平等に24時間です。その24時間がどういうバランスで振り分けられているかを知り、今後、どの役割にどれだけの時間を投じるか、全体としての調和を考えることが求められます。
転職活動では「転職後のライフロール」という観点も大切
転職を考えること。それは「今後のキャリア」を設計する作業でもあります。その作業の中では、今後どんな「ライフロール」を演じようとするか。そんな観点も意識してみてください。
これらのどの役割に重点を置き、どのような演じ方をするのか、とりもなおさず、それが「自分らしさ」を形作る要素だからです。
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今回は、「ライフロール-人生の役割」についてご紹介しました。
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