今回のテーマはNTTデータにおけるワークライフバランスです。
仕事と生活のバランスを取りにくいとされるIT業界ですが、NTTデータはかなりワークライフバランスという面においては企業側も、社員側も、高い意識を持っていると言って間違いないと思います。(もちろん、そんなことない!という方もいらっしゃると思いますが…)
2005~6年頃からでしょうか、恒常的な長時間労働をなくす動きが活発化し、社内においても「ワークライフバランス」という言葉が浸透し始めました。
特に新行動改革WGの中で「ワークライフバランス」のグループが立ち上がり、(※新行動改革WGは元社員が語るNTTデータ(4) ~社内SNS~を参照)彼らの取り組みにより、仕事と生活のバランス、ということを意識する社員が増えてきたのではないかと感じています。
具体的な変化ですが、
1)労働時間改善への取り組み
2)テレワークの導入
3)2週間連続休暇、PJ終了休暇取得の推奨
などが大きなところとしては印象的。
1)は労働時間改善ワーキンググループなどが立ち上がり、「恒常的長時間労働の改善」「心身の健康増進対策」「不払い残業の徹底抑止」などの課題ごとに現場ヒアリングなどを通じて検討を実施しました。
自分のPCのログオン・オフ時間を記録して在社時間を把握する、「Do!Refresh」というソフトが入れられたり、意識改革のためのセッションが行われたり、具体的な動きが多々走りました。
Do!Refreshは定時になるとポップアップと音で「帰れ」みたいなことを言ってくるソフトで、調子よく提案書なんかを書いている時にこれが立ち上がると非常にうんざりして「邪魔だな」なんて思うことも多々ありましたが、意識付けという意味では、それなりに効果があったと思います。
2)は先述の「ワークライフバランスWG」の努力の成果でしょうか。会社PCを貸し出して、自宅で仕事ができる、在宅勤務の取り組みです。
子どもを保育園に、とかそんな育児中の社員には非常に評判もよく、加えて職場にいない分、連絡の徹底や進捗管理などに関しても、「見える化」が進んで生産性も向上したとのこと。
今では職種や年齢、性別を問わず全社員がこの制度を利用できます。
加えて裁量労働の導入により、在宅勤務でなくても、遅めに出社したり早めに帰社したり、個人の裁量により自由なワークスタイルが選べるようにもなりました。
ちなみに情報セキュリティの面もさすがにNTTデータ、がっちり対処しています。
3)はまずは管理職に向けての推奨がありました。管理職が率先して、休む時は休む、ことにより、職場の雰囲気を作ろうというもの。
また、仕事の「見える化」の観点でも、2週間休むとなると、個人に依存する仕事を極限まで減らし、何がどうなっているのかを全員が把握できる状況にしないと実現出来ないため、この取り組みはむしろ「見える化」の面で役立ったと言えます。
プロジェクト終了休暇は、システムのカットオーバーなどに伴い、連続で休みを取れるというもの。営業な私にはこれは適用されませんでした。…まぁ、休みを取れるといっても所詮は有給休暇を使うだけなので、なんてことない制度でしたが。
…てな具合に、いろんな取り組みがされ、それを通じて、徐々に意識も変革し、個人差はあるものの、かなりの面でワークライフバランスを意識して働くような環境が作られてきたのでは、と思います。
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今回は、元社員が語るNTTデータ(10)~ワークライフバランス~についてお伝えしました。
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