こんにちは。
キャリアコンサルタントの最上裕司です。
今年1年、よくキャリア系のセミナーに参加しています。
外にどんどん出て、刺激を受け、自分の新しい活動の糸口を見つけるために。
そこでふと思ったことをお伝えしますね。
セミナー講師はほぼ例外なく波乱万丈なキャリア経験者
キャリア系のセミナーで講師をされるのは、ほぼ例外なく、何かしらの領域においてご活躍されている方です。
加えて現在に至るまで波乱万丈なキャリアであることが多いです。
そして話の内容は、こちらもほぼ例外なく、
1:これまでどういうキャリアを歩み
2:どういう転機を迎え
3:何がポイントとなって今のキャリアに至っているのか
という流れで、締めくくりのメッセージは、
「やりたいことに向かって諦めずに突き進めば、夢はきっと叶う」
という感じ。
うん。Agreeです。
波乱万丈型のキャリアがはらむリスク
Agreeなのですが、これは危険もはらんでるよなぁ、と思うわけです。
波乱万丈型のキャリアには、例えば以下のようなものがあります。
思うところがあって証券会社を辞めて突然シリコンバレーに行きました。
そこで知り立ったAさんと一緒に会社を立ち上げたものの、
半年で見切りを付けて、別のBさんに誘われてベンチャーにジョイン。
CIOを勤めた後に帰国し、これからは農業だと思い、田舎に移って
農業に従事。
しかしシリコンバレーに渡った時の夢を忘れられず、
1年後に一念発起で今の会社を立ち上げ経営者に。
こんなキャリアです。
エージェントの立場からすると、間違いなく「サポートできない方」です。
すなわち、「普通に職探しをしても採用されない」というキャリアです。
誤解を恐れずに言うなら「市場価値が低い」のです。
(※あくまでマーケットからのニーズであって、本人の価値が低いわけではないですよ)
つまり本当に自分で突き抜けられるような、何があってもやり抜けるような、強い強い「想い」。
そしてものすごい行動力とバイタリティがあれば、波乱万丈型キャリアもありだと思うのです。
セミナーに登壇する方は、ひょうひょうと話す裏側に、強い強い想いと行動力とバイタリティを秘めているのです。
ただ、それを語らないだけで。
そのどれかが欠けてたりしようものなら、優秀な方であったとしても、その優秀さを活かせずに「何もできない」人になってしまうリスクがあります。
だって、就職・転職が難しいわけですから。
日本は思いの外、キャリアにおいてはチャレンジを、失敗を許さない社会なのです。
波乱万丈型のキャリアを選ぶなら責任を持って先を見据える
何も「きれいなキャリアを作って、市場価値を高く保つべき」
と言っているわけではないです。
私も、NTTデータに残っていればそれなりの市場価値は持っていましたが、志を持ってキャリアチェンジし、市場価値は大暴落してますから。
とはいえ、後悔はゼロですし、今、楽しんでいます。夢に向かって、困難をはね除けて邁進することは素晴らしいことです。
一方で安易に走るだけではなく、
「中途半端に終わってしまったらどうなるのか」
というリスクも併せて知っておくべきことです。
「失敗しても何とかなるさ」
何とかなる人と、何とかならない人がいるのが事実。
何とかなる人って、実は一握りだったりするんじゃないかな、と思います。
先の先を読んだ行動、自らのケツを拭くという責任感が不可欠です。
=================
>キャリアに関する記事
【インタビュー】元コンサルタントから見た「リクルートライフスタイル」と、同社がコンサル出身者に求める「スキル・感覚」とは?
https://www.axc.ne.jp/media/companyinterview/Recruitlifestylebeauty
=================
今回は、波乱万丈なキャリアがはらむ危険性についてお伝えしました。
キャリアでお悩みの方は、アクシスコンサルティングにご相談ください。
アクシスの求人のうち、
約77%は非公開。
平均サポート期間は3年です。
各ファームのパートナー、事業会社のCxOに定期的にご来社いただき、新組織立ち上げ等の情報交換を行なっています。中長期でのキャリアを含め、ぜひご相談ください。