今回は1995年に出版された書籍をご紹介します。著者は、ボストン・コンサルティング・グループからの転職経験者であり、コンサルティング業界に精通しています。
経営コンサルティングファーム
―隠れたる第三次産業から何を学ぶか
著者:和田勲生
『経営コンサルティングファーム』の目次と著者プロフィール
1,経営コンサルティング業界
2,「外部ケイパビリティ」を特徴づける四つの軸
3,代表的経営コンサルティングファームの特徴
4,戦略コンサルティングファームの活動
5,外部ケイパビリティと内部ケイパビリティ
6,企業経営と経営コンサルティング
<著者プロフィール>
一橋大学卒業後、出光興産を経て
ボストン・コンサルティング・グループへ入社。
米国本社でのプロジェクトマネジャーを経て同社取締役に就任。
1986年コンサルティング先の東証1部上場企業に入社。
取締役、常務取締役を経て同社顧問、現在に至る。
1995年株式会社ユナイテッド・マネジメント和田設立。
代表として幅広い経営コンサルティング活動に携わる。
※プロフィールは1995年当時
『経営コンサルティングファーム』を読んで欲しい理由
1995年出版ですから、結構古いですね。
(例えば会計事務所はビック6と紹介されています)
古い書籍ではあるものの、わざわざ紹介させていただく理由は、ファームの実態が詳細に記されているためです。
特に以下の内容については、すべての転職希望者に読んでおいて欲しいところ。
・コンサルティングファームのビジネスモデル
・求める人物像
・企業からみたコンサルタントの「使い方」
・失敗するプロジェクト
上記が詳述されていることで、ファーム未経験者であっても、具体的にファームをイメージすることが出来るのです。
中々触れられないファームの内情、例えばクライアントとの関係性についても、かなりはっきりと、きわどい所まで記述されています。
『経営コンサルティングファーム』はファーム志望者におすすめの書籍
また著者の先見性も興味深いです。
・ストラクチャーな課題解決を中心とするファームが
アンストラクチャーな課題を扱うようになる(その逆も)
・ソリューションは戦略のみならず実行支援まで行うようになる
など、現在のファームの在り方を予言しているあたりも面白いところ。
確かにIT戦略とかはアンストラクチャーですしね。
主にケイパビリティについてフォーカスしており、一部の社名等を除けばすんなり読める本。
古いけれど新しい。
入社前からファームの実態を知れるという意味で、コンサルティングファームを目指す方に、おすすめの書籍です。
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>コンサルタントへのキャリアに関する記事
コンサルタントへ転職するための「志望動機書」の作り方【未経験~ファームtoファームまで】
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2015/0713/264.html
「コンサルは論理で客を打ち負かす商売じゃない」外資系ファームのシニマネが語る”マネージャー昇格への壁”
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コンサルタントに学ぶ、効率のよい読書術
https://www.axc.ne.jp/ccc-reading-skills-of-consultants
ボストン コンサルティング グループの魅力
https://www.axc.ne.jp/consul/map/strategy/bcg/feature.html
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今回は、ボストン・コンサルティング・グループからの転職経験者が書いたおすすめ書籍『経営コンサルティングファーム』についてご紹介しました。
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