改革しようとする時に出てくる阻害要因を「チェンジモンスター」と言います。
現状を変えようとする動きをかき乱したくなる心理のことを指します。
今回紹介するのは、2001年出版の書籍『チェンジモンスター なぜ改革は挫折してしまうのか?』です。
やや古いものの、グローバル化やM&Aが一般的になった現在の日本でも参考になる内容だと思います。
コンサルとして活躍したい人には、今後の挫折を防ぐためにもぜひ読んで欲しいです。
『チェンジモンスター なぜ改革は挫折してしまうのか?』の目次と概要
・ジーニー・ダック(著)
・ボストンコンサルティンググループ(訳)
・東洋経済新報社
第1部 チェンジモンスター―変革に伴う人間的・感情的要素
第2部 停滞段階―モンスター冬眠中
第3部 準備段階―モンスターの目覚め
第4部 実行段階―モンスターが目覚め、その姿を現すとき
第5部 決着段階―モンスターが組織を支配するとき
第6部 結実段階―モンスターは押さえつけた、少なくとも当面は
補論:日本企業への処方箋
『チェンジモンスター なぜ改革は挫折してしまうのか?』の結論
本書の結論をあえて簡単に説明すると、
「改革を遂行できるか否かはトップ及びリーダー次第」
ということでした。
本書では改革成功に必要な過程について、
・停滞
・準備
・実行
・決着
・結実
とチェックポイントを分かりやすく解説してあります。
現場に「変われ」と言っておきながら、トップ自身が変わらない組織。
古い伝統を大切にするあまり、変わりたがらない古株社員。
現場のプライドを踏みにじるマネジメント。
コミュニケーション不足で失敗してしまう改革……。
チェンジモンスターはあらゆるところに潜んでいるのです。
物語仕立てで読みやすい一冊
『チェンジモンスター なぜ改革は挫折してしまうのか?』は物語仕立てになっており、肩肘張らず読める一冊です。
多かれ少なかれ改革を経験したことがある人なら、思わず「ある、ある」と頷いてしまうはず。
特に面白いのが補論の用語です。
*日本企業に潜むチェンジモンスター
・タコツボドン
・ウチムキング
・カコボウレイ
・ミザル/キカザル/イワザル
・ノラクラ
・マンテン
・カイケツゼロ
何となく意味が通じてしまいますね(笑)。
コンサルを目指す方は、ぜひ社内改革に挫折しないためにも一読してみてください。
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>コンサルタントへのキャリアと転職後の成功に関する記事
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転職後に成功する秘訣【成功する人・失敗する人の特徴とその違い】
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今回は、おすすめの書籍『チェンジモンスター なぜ改革は挫折してしまうのか?』についてご紹介しました。
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