NTTデータ山下徹社長著　『貢献力の経営』読了

p.59
工業社会の時代から、企業の最大のミッションは、資本家から預かった金融資本を増大させ配当として返すこととされています。
（中略）
その意味では、企業は社会から人材という大切な宝を借りて事業を行っていることになります。
それだけに、企業は彼らの能力を引き出していく義務を担っていると言えます。働いている人の能力や人間性は、耕され向上したか。彼らの知識は豊かになり、活用されているか――。
人材は「会社の資本である」という考え方もあれば、「長期雇用の人件費は負債に該当する」という考え方もあります。しかし、人材育成に熱心である企業は社会から評価されています。その延長で将来はバランスシートの資産の部に社員や関わる人々の能力を計上し、経営もその部分で判断されるようになることもあるかも知れません。

p.124-125
「自分の職務範囲外のことをやらない」
「同じ会社でありながら、隣のチーム、隣の組織を応援しない」
「事業本部同士も協力しない」
「部門間連携ができておらず、会社の総合力が発揮できていない」

p.130
「《協創》型の貢献――つながる、学ぶ」
「《プロフェッショナル》型の貢献――得意技を活かす」
「《多様性》型の貢献――支え合う」