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欧州危機、タイ洪水、超円高…直近の求人動向は？

アクシスコラム, 最上 裕司, キャリアTIPS, 転職コラム・ノウハウ

こんにちは。
キャリアコンサルタントの最上裕司です。

今年も残すところあと1ヶ月半ぐらいですが、
何とも慌ただしいというか、落ち着かない一年でしたね。

年明けは何となく明るい兆しを感じていましたが、
3月、決して忘れることの出来ない、忘れてはいけない大災害。
大きな傷跡を残し、しかしながら一方で日本人の「強さ」も感じました。

ようやく日本経済も上向きに…というところで、世界に目を向ければ
欧州危機、タイの洪水、止まらない円高…
何とも不安で、見通しの悪いニュースに溢れています。

さて、そんな決して明るいとは言いがたい世の中ですが、
転職マーケットの状況はどうでしょうか。


結論からすると、2009年度を「底」に上向きの状況が続き、
2010年度を頂点として、緩やかに、本当に緩やかに採用意欲が低下しつつある、
といったところでしょうか。

低下といっても「不況」というよりは、バイオリズム的な、経年変動であり、
通常起こりうる範囲のものです。今のところは。
2008年暮れ頃からあったような、毎日のように求人クローズの連絡、
ということはなく、引き続き転職マーケットは活況、といっても
差し支えない範囲かと思います。

ただ、大手グローバルファームなどでは欧州の冷え込みを受けて、
グローバルから「Japanはそんなに採用して大丈夫なのか？」などと
言われているようです。

あるファームでは
「案件豊富過ぎて人手が足りてないので問題ない」
と返しているようですし、
別のファームでは
「元々Japanは業績悪かったので何の問題もないさ、ベイベー」
などと返しているそうです。

ん？


戦略ファームなどは若干案件受託にも翳りが見え始めているとか。
戦略コンサルティング案件は、景気が明らかに上向きの時は新規展開戦略、
景気が明らかに悪い時はコスト削減、といった案件が出ますが、
「先行き不透明」にはちょっと弱いようです。
クライアントが「不透明」ゆえに少し様子見を始めてしまうとか。

とはいえ、各社ともにまだまだ採用はしており、採用上の影響は僅か、です。

ただ、年明けにかけてまた若干動きがあるかも知れませんね。


ちなみにIT領域では、インターネット業界は景気も何のその、超活況です。

グリー社やディー・エヌ・エー社は特に、衰えるところを知らず、
ガンガン採用しています。
大人しかったSIerもここに来て採用が増えつつあるので、
全体的な求人数自体は増加傾向なのかも知れません。

詳細はお問い合わせ下さい。

 

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