IDC Japanが発表した国内ITサービス市場予測によると、2012年の同市場は前年比1.9%増と4年ぶりにプラス成長
こんにちは。コンサルタントの稲橋です。
先週までは寒い日が続いていましたが、今週からは若干寒さが和らぐようですね。ただ、今度は花粉の心配が出てきますが・・・。
さて、IDC Japanが発表した国内ITサービス市場予測によると、2012年の同市場は前年比1.9%増と4年ぶりにプラス成長し、2011~2016年の同市場は年率1.8%で成長するとしています。
2011年はリーマンショックに端を発する世界的な景気の冷え込みや東日本大震災の影響でIT投資額の縮小化を促していたが、2012年は、過去3年間にわたって先送りされてきた基幹システムの更新をはじめとする投資案件の再開などにより、プラス成長になるとみるているようです。
「海外シフト」「クラウド」がキーワード
ただ、いわゆるSI業界の案件が増える・・・というわけではないようです。
成長率は国内経済の低成長見通しや企業ITサービス支出の海外シフト、クラウドの利用拡大などにより、2013年以降も1~2%程度にとどまるとのこと。
やはり海外シフト、クラウドというのがキーワードになるようです。。
クラウドに関してはちょうど、デルの日本法人がクラウドコンピューティングの市場を開拓を目指し協業組織を設立した、という記事が日経新聞に出ていました。
新組織「オープン・スタンダード・クラウド・アソシエーション(OSCA)」には新日鉄ソリューションズ、日本マイクロソフトも加わり、クラウドシステムの機能を機能を無償で検証し、IT企業の手間を省くというもの。
新組織は、
「企業においてクラウドコンピューティングの導入が進んでいるが、ベンダーの独自の技術やアーキテクチャを用いての環境構築が発生している。レガシーシステムで起きていたベンダーロックインと同じ状況であり、企業をこうした状況から解放して、さまざまな選択肢を提供したい」
というのが設立目的。
単なるクラウドの技術ではなく、このような組織が設立された、ということでますますクラウド化は進んで行くことになるのではないでしょうか。
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今回は、ITサービス市場の行く先についてお伝えしました。
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