最近話題になっていた本を読んでみましたので、紹介します。
『採用基準―地頭より論理的思考力より大切なもの』(伊賀泰代著 ダイヤモンド社)
最難関のコンサル大手「マッキンゼー」で、採用マネジャーを12年もの間務めた著者が、経験に基づいて執筆しました。
今回は本書の内容を紹介し、必要とされる人材が持つ「リーダーシップ」についてお伝えします。
採用基準の内容
以下が『採用基準―地頭より論理的思考力より大切なもの』の目次です。
序章 マッキンゼーの採用マネジャーとして
第1章 誤解される採用基準
第2章 採用したいのは将来のリーダー
第3章 さまざまな概念と混同されるリーダーシップ
第4章 リーダーがなすべき四つのタスク
第5章 マッキンゼー流リーダーシップの学び方
第6章 リーダー不足に関する認識不足
第7章 すべての人に求められるリーダーシップ
終章 リーダーシップで人生のコントロールを握る
タイトルから勘違いしていただきたくないのですが、地頭・論理性はもちろん重要です。
「地頭より論理的思考力より大切なもの」を身に付けるためにも、地頭・論理性は「あって当たり前」のものということです。
マッキンゼーおよび企業が求めるのは「リーダー」
私がこの書籍を紹介させて頂いた理由は、優れた「リーダー論」のためです。
マッキンゼーをはじめとする外資系企業およびすべての企業が何よりも求めているのは、「リーダーシップ」。
本書によるとマッキンゼーに求められるリーダーシップは、「チームの目標達成に必要なことをやり切る」ことです。
また「リーダー」は1人ではなく、複数人いるのが理想的だといいます。
チームメンバー全員が「自分はリーダー」と考えることで、目標を達成して高い成果を挙げることにつながるためです。
今までチームの一員として、上の指示に従っていただけの人も、意識を変えるだけでマッキンゼーにふさわしい人材に近づけます。
メンバー全員が、指示を待つのではなく、必要な行動を着実に実行すること。
取り組んでいる仕事を「自分の事業」と考えて主体的に行動すること。
それが真の「リーダーシップ」なのです。
本書では、いちメンバーでもリーダーシップを持つべきということ以外にも、
・日本とグローバルのリーダーに関する定義の違い
・グローバル人材って?
・リーダーは非情である必要がある
・日本のリーダー教育
などについて解説しています。
本書で戦略ファームの採用基準を理解するのも良いですが、まずは全企業の全社員に役立つリーダー論をチェックしてみてください。
マッキンゼーを目指す方、マッキンゼー並みの人材を目指す方、特に目標がない方。
今すぐすべての人材が、リーダーシップを発揮すべきなのです。
チームのために自分がやるべきことを、主体的に実践しましょう
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今回は、『採用基準―地頭より論理的思考力より大切なもの』に書かれたリーダー論についてお伝えしました。
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