こんにちは。
キャリアコンサルタントの最上裕司です。
かなり前から、私は「言葉によるラベル付け」の危険性について考えています。
今回はいわゆる「ラベル言葉」に注意することの重要性についてお伝えします。
ラベル言葉は言葉の本質をぼやかす
ラベル言葉は、言葉の本質をぼやかしてしまうものです。
例えば「万引き」。
いわゆる窃盗罪ですが、これを窃盗と言わず「万引き」としてしまったことにより、
「罪の意識が薄れているのでは」という指摘はよく聞きます。
キャリア的な領域の言葉にも、同じことが言えます。
例えば今月から学生たちの就職活動が開始されましたが、
よく見かけるのが「ブラック企業」というワード。
この便利で短絡的な言葉は一人歩きし、その内実を分かりにくくしています。
元々は法に触れるような悪質な会社が「ブラック」だったんだろうな、と思います。
しかしいつしか「ブラック」の範囲は拡大してしまいました。
単に仕事がキツイとか、先輩が厳しいとか、それだけで「ブラック企業」と言われてしまうような感もあります。
ラベルによるタグ付けに惑わされず、言葉の本質を見直す
「ブラック企業」は便利なタグ付けがされた「ラベル言葉」です。
ただ少し立ち止まって、言葉の本質を見直してみてください。
離職率が高ければブラックなのか。
他より給与が安ければブラックなのか。
残業が多ければブラックなのか。
ブラック企業という言葉が一般化し過ぎた結果どうなるか。
「単に仕事がきついだけ」とか、それだけのことでも気軽に「ブラック企業」というタグ付けがされてしまいます。
これでは、実際はブラック企業ではない企業の本質を見失ってしまうはずです。
普段、求職者に企業を紹介すると「でもそこブラックですよね」という言葉で片付けられてしまうこともあります。
実際は法に触れているなんてこともなく、ちょっと厳しい社風であるだけなのですが。
(もちろん、社風に合わない場合は早期で辞めるリスクにもなるので、強引におすすめはしません)
便利なタグ付け、ラベル付けの言葉は、便利です。
しかしたまにはちょっと立ち止まって、その本質を見直すようにしましょう。
「ブラック」というラベルだけで片付けてしまっては、機会損失に繋がっている可能性もあります。
周囲が「ブラック」と断定しても、あなたにとっては理想の企業であるかもしれませんから。
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今回は、便利なタグ付けがされた「ラベル言葉」に惑わされず、言葉の本質を見抜くことの大切さについてお伝えしました。
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