こんにちは。
今回は、「頑張らない」ことの大切さについてお伝えします。
「頑張る」の前提に「楽しむ」がある
私は出来る限り、
「頑張りましょう」
「頑張ります」
という言葉は使わないようにしてきました。
でもあっさり使っていることも多々ありますし、会話ではよく使います。
キーボードをタイプしながら文章を書くときなどは、
「あー、頑張る以外の表現ってないかなぁ」
と考えて、浮かばないときに、シブシブ「頑張る」と書いています。
「頑張る」という言葉を避けたくなったきっかけは、数年前に開催された息子のピアノコンクールでした。
プログラムの曲目の横に、演奏者のメッセージが書いてありました。
それを見ながら一曲一曲聴いていたのですが、
「一生懸命頑張りました」
「今日は、いつもの練習の成果を出したいので頑張ります」
などと書いていた方々の演奏は、心に響かなかったし、面白くなかったのです。
しかし、
「好きな曲なので、楽しんで弾きます」
「○○の時代を想像して表現したいと思います」
「嬉しい気持ちを曲に乗せて、皆さんに伝えたいと思います」
など、
「曲の魅力や自分の気持ちを伝えたい」
と書いている方々の演奏は、本当に素晴らしいものでした。
実際に賞をもらっていたのは、全員後者のメッセージの方々でした。
演奏者が自己表現に成功していた証拠ですね。
一方「頑張る」という言葉を使っていた方々は、思うような結果を出せていませんでした。
実際のところは「頑張る」という言葉がいけないというより、練習量が少なかったのかもしれません。
結果的に、
「楽しむ」「表現出来る」「伝える」
というレベルに達していなかったのではないでしょうか。
楽しめなければ頑張れません。「頑張る」の前提に「楽しむ」があるのです。
このことは私の人生に大きな影響を与えるエピソードでした。
亀戸の小さなホールでの話でしたが、人生の教訓はどこに落ちているか分かりません。
コンサート以来、私は「自分なりに頑張る」ことを大前提としつつ、
「自分は何を伝えたいか」
「何を表現したいか」
「仕事をどう楽しむか」
などを意識しながら働いています。
例えばブログ一つについてもそうです。
仕事だけを考えると専門であるコンサル&IT業界について書くべきはず。
しかし私は専門にとらわれすぎず、
そのとき感じていることや思っていることを極力自分の言葉で書くようにしています。
ビジネスマンの基準ではだめでしょうが、私の中ではOKです。
ブログも楽しめる内容を書けば、結果的に頑張れるのですから。
仕事に誇りを持って自己表現を
最近キャリアの相談に乗っている中で、職種や立場を変えたい30~40代の方の相談を多く受けます。
例えば分かりやすい場合ですと、
・システムエンジニアであれば事業会社の社内ITへ
・コンサルタントであれば、事業会社の経営企画へ
全く否定しないですし、「チャンスがあればぜひ!」と思います。
しかし話をよく聞いていると、
「今まで経験してきた職種が大好き!」
という方がほとんどです。
抱えている問題はそのときの会社の状況、最近のクライアントとの関係、職場の人間関係に関するものばかり。
「今まで続けてきた仕事自体が問題だ」という方は本当に少ないです。
そこに気が付かないで、職種を変えれば問題が解決すると考えている方が多い印象があります。
人生に大きな目標があるため、職業・職種を変えるなら成功出来る可能性は高いです。
ただ場の状況だけで判断し、容易に職種、立場を変える人はうまくはいかないのですよね。
大多数の方にとっては、現在就いている仕事が一番自己表現出来る仕事だと思います。
環境を変えることで抱えている問題が解決するなら、社内での異動もありでしょう。
そのため現在の職種には誇りを持って自己表現をしてみてください。
自社の中で環境が整わない場合だけ、転職というツールを使い、再度自己表現を続けても良いと思います。
どうしても環境が合わない場合に限って、その場にとどまらず、「頑張らない」選択肢が重要なのです。
「頑張る」ためには、「楽しめる環境」に移ることが大切。人生一度きりですからね。
お互いが本音をぶつけ合う転職相談に、これからも沢山携わっていきたいと思います。遠慮なくご連絡ください。
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>コンサルタントへのキャリアに関する記事
コンサルタントへ転職するための「志望動機書」の作り方【未経験~ファームtoファームまで】
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2015/0713/264.html
「コンサルは論理で客を打ち負かす商売じゃない」外資系ファームのシニマネが語る”マネージャー昇格への壁”
https://www.axc.ne.jp/column/2015/0410/16855.html
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今回は、「頑張らない」ことの大切さについてお伝えしました。
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