【オファー年収を見る際のポイント】オファーレターに書かれた“年収”で特に注意するべき3点の見極め方

転職活動においては、当然現職と比較して年収が高くなったか安くなったか、というのは気になるところですが、単純にオファーレターに書かれている金額だけ見て判断してはいけません。

そこに何が含まれていて何が含まれていないのか、また現職給与（源泉徴収票）ではどうなのか、ということを確認する必要があります。

そこで今回は、転職活動でオファー年収を見るときに注意するポイントをご紹介します。

【目次】

1. オファーレターに書かれた“年収”で特に注意するべき3点は「残業代」「賞与」「諸手当」
2. オファー年収が低かった際には「自分のスキルに釣り合っているか」「成長できる環境か」の2点で考え直すことが重要

オファーレターに書かれた“年収”で特に注意するべき3点は「残業代」「賞与」「諸手当」

特に注意したいのが下記の3点です。

・残業代の扱い……残業代は別途支給か、残業代なしか、みなし残業が含まれているのか

・賞与の扱い……賞与が含まれているのか、いないのか。含まれている場合、その算定基準はどうなっているのか

・諸手当の扱い……住宅手当や家族手当、その他福利厚生上の手当ての扱い

この辺りは実際に受け取る給与への影響が大きくなります。

特に賞与が含まれたオファー年収の場合、入社月によっては初年度給与が減額されるのが普通ですが、それを考慮した金額になっているかどうかは確認したほうがよいでしょう。

当然ながら、賞与の算定月にほぼ在籍していなければ、初回の賞与はほとんどもらえません。オファー年収よりも受取額が少なくなるケースも多々あります。

 た、オファー年収が基本給と標準的な評価時の賞与のみで構成されており、残業代別途支給、家族手当や住宅手当もありの場合。書面のオファー年収より100万以上多くなることもあります。

某社では、オファー年収の他に住宅手当が7万／月出るので、それだけでオファー年収よりも受取額が84万円もアップ。加えて、月10万分ぐらい残業し、残業代がつくので120万プラス。オファー年収よりも200万多く受け取れます。

 残業代や住宅手当などが乗った状態の現職給与と、ベースのみのオファー給与では比較する上で同じ基準に乗ってないですよね。せめて比較の基準は揃えた上で判断しましょう。

しかし最も大切なのは、入口の年収ではなく、その企業に勤めることが自分のキャリア、収入面、転職のきっかけとなった要因について、どれだけ希望を満たしているのか？ということです。中長期的な視点、広い視野で見ることを忘れないようにしましょう。

また、年収が仮にアップしたとしても、ボーナスでの支給額が大幅に増加したため月給がダウンするケースもございます。その際のリスクや対処法について詳しくまとめましたので、ぜひこちらの記事をご覧ください。

参考：コンサルの転職で年収アップも月給がダウンするリスクと対処法

オファー年収が低かった際には「自分のスキルに釣り合っているか」「成長できる環境か」の2点で考え直すことが重要

また、転職者からは、よくオファー年収が第一志望よりも第二志望などの方が大きかったというケースです。第一希望の会社からオファーレターをもらったことで心が弾んでも、第二希望の会社の方がオファー年収が高ければ熟考してしまいますよね。

考えるべきこととしては、その年収が今の自分の市場価値にふさわしいかという点です。年収は期待値であり、入社後はそれ相応の結果がすぐに求められます。第一志望ではないものの、年収が高かったという理由から第二志望の企業を選び、年収に釣り合わず早期退職というケースもよくあります。

入社段階では、

• 数年後の自分の市場価値はどちらが高いか
• 年収が今の自分のスキルに釣り合っているか

この2点を確認すると、結果的にその後のキャリア形成に成功しているケースが多いです。

参考：「第一志望の企業からのオファー金額が低い」際に持つべき視点

 オファー年収の内容の確認など、自分では確認しづらいこともあると思いますので、ぜひご相談ください。

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今回は転職活動でオファー年収を見るときに注意するポイントをご紹介しました。

キャリアでお悩みの方はぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。