入社の前提となる業務内容の理解や、ビジョン、待遇などのミスマッチを防ぐために、最近は「カジュアル面談」を行う企業が増えております。一方で、候補者の方からは聞きなれないこともあり、その内容や「面接」との違いについて聞かれることも多い印象です。
そこで、今回は「カジュアル面談」の内容や、準備などについてお伝えいたします。
【目次】
「カジュアル面談」とは
一般の方には馴染みが無いと思いますが、面接ではなく「カジュアル面談」という選考プロセスがあります。英語でinformation sessionとも言います。
例えば、クライアントから「A社の金融システムに詳しいマネージャであれば、カジュアルな形式で是非お会いさせて頂きたい」などと、依頼を頂きます。カジュアル面談は簡単にいえば、「ディスカッションし理解した上でお互い良ければ正式な選考を進めましょう。」という事です。
内容は会社や組織・業務の説明に終始することもあれば、ビジネスに対するアプローチの仕方や考え方などについて意見交換する場合もあります。候補者側のメリットとしては、事業内容や企業の価値観がいまいち理解できず志望度が高まらないといったリスクを抑えられるのに対し、企業側の目的としては、そのような理由から結果的に候補者が辞退してしまうことを避けやすくなるといった点があるようです。
一昔前のカジュアル面談は、エグゼクティブの方が対象になるケースが多かったのですが、最近では若手に対して積極的にカジュアル面談を実施する企業が増えています。理由は若手の優秀層が売り手市場になっているためです。言い換えれば「1対1の会社説明会」と考えて頂ければと思います。
「カジュアル面談」は選考か
エグゼクティブはともかく、若手の方でカジュアル面談に行かれる方は注意が必要です。立ち振舞やコミュニケーションスキルは必ずチェックされています。面接では無いため候補者側で当日履歴書・職務経歴書を用意する必要や、志望動機の確認や厳しい質問などは当然無いですが、「是非正式に選考プロセスに進んでいただきたい方」と、「興味があれば選考プロセスに進んでいただきたい方」ではその後の面接の通過率に大きな差が出ます。
「カジュアル面談」の服装について
弊社キャリアコンサルタントの見解ではありますが、選考の意味合いもありますので、立ち振る舞い、コミュニケーションスキルといった内面から気を付ける部分だけでなく、服装にも若干の注意を払ったほうが良いでしょう。
「スーツではなく普段の服装で」と企業サイドから言われるケースも多いですが、”カジュアル”面談といえども、ジャケットの着用はしたほうが良いでしょう。ネクタイですが、してもマイナスの評価になることはないので、こちらも念のための着用をおすすめしております。
「カジュアル面談」のその後
カジュアル面談のフィードバックは社内でも当然共有されますので、「是非正式に選考プロセスに進んでいただきたい方」は一次面接時から口説いてくれる場合もありますし、良い印象から面接がスタートしている時点で通過率が高いのです。一方「興味があれば選考プロセスに進んでいただきたい方」は通常の面接になってしまいます。もちろんカジュアル面談で様々な情報が得られるという意味では有利ですが。。。
カジュアル面談からスタートしたほうがオファーの確率が高くなるのは事実ですが、本質的な事で言えばカジュアル面談と通常の面接は変わりません。ちょっとした興味程度でもカジュアル面談に行かれる際は、事前にその会社のホームページをしっかり確認するなど是非前向きな姿勢で臨んで頂ければと思います。
参考:事実上、カジュアル面談は存在しない?
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2014/0524/2703.html
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今回は面接と「カジュアル面談」の違いや、カジュアル面談にて気を付けるべきことについてご紹介しました。
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