皆様こんにちは。キャリアコンサルタントの福原です。本日は、転職活動を取り巻く外部環境について考えてみます。
PESTとは、企業を取り巻く主要な外部環境のイニシャルを取ったもの
マーケティングの手法で、しばしばコンサルティングの現場でも用いられるフレームワークに『PEST分析』があります。PESTとは、企業を取り巻く主要な外部環境のイニシャルを取ったもの。概要としては、以下の通りです。
<P…Politics:政治>
(例)日本:2014年4月からの消費増税
駆け込み需要により建設関連の求人案件は増加傾向にあり、調査データによると、この1年間で求人倍率は1.5倍に増加しています。
また、日系企業の海外進出先の一つであるマレーシアでは2015年4月に消費税(6%)が導入されるとの発表がありました。
<E…Economy:経済>
(例)経済動向
厚生労働省発表の2013年8月時点での有効求人倍率は0.95倍。この1年間で約0.1倍増加しています。地域を東京に絞ると、同月の有効求人倍率は1.39倍となっています。
<S…Society:社会やライフスタイル>
(例)少子高齢化
少子高齢化に伴い、中長期的にマーケットの拡大が見込まれる医薬業界。ECサイトの利用者増加と、医薬品のインターネット販売解禁に伴い、医薬品の購入経路に「実店舗(薬局など)⇒ECサイト」という変化生じています。
<T…Technology:技術>
昨今話題のビックデータ活用では、事業会社での導入に加え、水道施設管理にビックデータを活用し、修繕・維持コストの削減を進めるなど、地方自治体での活用例も多数出てきています。
企業経営においては、上記のような市場の外部環境(PEST)にいかに自社の内部環境をマッチさせるかが企業の成長のカギとなります。
転職市場にPEST分析を当てはめる
さて、弊社のクライアントの採用状況に目を向けると、上記の外部環境の変化とリンクして、採用状況も日々変化しています。
<P…Politics:政治>
消費増税をはじめ、国内外の市場動向調査の必要性の高まりからインターネットリサーチ大手の企業では、リサーチャー職・営業職など多岐にわたるポジションで採用活動を強化しています。
<E…Economy:経済>
弊社のクライアント状況としては、多くの企業にて新規求人案件や採用人数の増加計画などのご報告を受けています。転職のタイミングとしては、現在は好機と言えます。
<S…Society:社会やライフスタイル>
医療や介護の領域では、マーケットポテンシャルが高い一方、法律や商習慣の特異性から新規参入が難しいと言われています。医療・介護領域のプラットフォーム(医療・介護従事者のコミュニティサイト)を持つ企業では、医療・介護領域への新規参入支援といった新サービスに力を入れています。
<T…Technology:技術>
アグリビジネスなど、日本の社会インフラ技術の新興国への輸出事業では、今後も成長が見込まれ、大手コンサルティングファームを中心に採用活動が強化されています。
上記のように、転職活動においても外部環境の変化を捉えることで、業界・業種ごとの採用動向の変化を捉えることが出来ます。皆様も、転職を考えの際は志望される業界・業種を取り巻く外部環境にもぜひ目を向けてみてください。
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<転職市場に関する記事>
「転職市場から見た自分のスキル・経験」を低く見積もっている方が以外にも多いという話
転職市場の動向を見極める方法”PEST分析”についてお伝えしました。
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