こんにちは。
キャリアコンサルタントの最上裕司です。
鶏口となるとも牛後となることなかれ。
大手かベンチャーか、という文脈の中でよく言われる諺です。
大集団で埋もれるよりも小集団でトップになった方が良い、という話です。
個人の成長という観点では、必ずしもどちらが真とは言えないと思っています。
優秀なメンバーが大勢いる中で揉まれることで、自分も環境に合わせて磨かれる、
という点においては、鶏で満足せずに牛というフィールドで頑張った方が良いでしょう。
例えばサッカーや野球で、日本のトップクラスの選手が、より高いレベルを目指して
海外のトップリーグに移籍するのと似ています。
一方で、諺の通りに牛後でくすぶるぐらいなら、思い切って鶏口に移ることで
自らが活躍する機会を増やすというのも正しい選択だと思います。
どのような小集団であっても、評価され、昇格するとそれなりの立場や肩書きがつき、
それが自分を育てることになる、というのもまた事実です。
自分はどちらが合うのか。どちらを選ぶのか。
この見極めが重要ですし、そもそも「見極めようとすること」が重要だと思います。
もっと言うなら牛後にいる人こそ、どのタイミングで鶏口に移るのかを
考えた方が良いのではないか、と思います。
大手企業の場合、同期の昇格昇給を見ていれば、何となく自分の立ち位置が分かるものです。
私ぐらいの年次だと結構その差もリアルで、部長昇格間近、みたいなのもいれば、
課長代理の手前、主任クラスに甘んじている人もいます。
部長昇格間近と、主任クラスとでそこまで能力に差があったかというと、
客観的に見ていてそんなこともなく、主任クラスも十分に優秀です。
が、恐らくどこかで上司と合わなかったとか、パフォーマンスを発揮しづらい業務に就いたとか、
何らかのことがあったんでしょうね。
そもそも儲からない部署にいた、というのも昇格に影響します。
今いる環境の方が磨かれ成長しやすいので、それを望むのか、
あるいは、今このままいてもきっとプロモーションは人より遅いままだし、
それなら思い切って他のところでトップを目指すのか。
大手であればほどほどに暮らしていけるから、諦めてのんびり過ごすのか。
30を超えたあたりから、そろそろ自分の立ち位置と、これからを考えると良いと思います。
ちょっと前にNewsPicksでレアジョブCEOのブログが話題になっていたのを読んで、
何となく自分でも感じていたことをつらつら書いてみました。
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