「今の会社では昇進ができず、将来のキャリアが見えない」
と考え、転職を検討される方が増えています。
しかし単に会社の制度に問題があるだけでなく、世の中の流れが変わっている以上、どの企業に転職しても少なからず上記のような悩みを抱く可能性があります。
【目次】
転職後もキャリアパスへの不安が消えない可能性がある
現職の将来性を不安視して転職しても、問題が解決しない可能性がある理由は以下です。
「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」
上記の推測が広がるほど、様々なイノベーションは既存の仕事を消したり、新たな雇用を生み出したりしています。
かつて存在したタイプライターのオペレーターは専門職でしたが、
「ワープロの発明によって仕事をなくした」
という例がわかりやすいでしょうか。
私が小学生の時に、スマホのゲームのプロデューサーという仕事が生まれるとは、想像もしていませんでした。携帯電話の存在ですら想像できませんでしたからね。
そのように猛スピードで進んでいく時代に、我々は生きてしまっているわけです。
したがって、過去のようなボトムアップによる考え方でキャリアパスを構築すること自体、かなりきつくなってきています。
例えば今までであれば、
「ITスキルさえあればプログラマからITコンサルタントを目指せる」
と考えることは可能でした。
1:プログラマ
2:システムエンジニア
3:プロマネ or ITコンサルタント
などと積み上げでのキャリアパスを検討できたのです。
しかし時代が流れるとともに、検討していた2や3の職種がなくなってしまう可能性があるわけです。
安定した雇用の前提となる【専門性】の存在価値が徐々に変わってしまっており、専門性の高い職業が決して安定した存在でなくなっています。
一見安定した仕事ができそうな会社に転職しても、時間が経つにつれてその仕事が代替される可能性はあります。
したがって、現職の将来性に不安を抱いて転職しても、転職先でも将来への不安は変わらないかもしれないのです。
キャリアパスが見えないなら会社に頼らず自分で築く
「今の会社で働き続けても5~10年後のキャリアが見えない」
「今の会社の制度では、いつまでも給料が上がらず、仕事自体がなくなってしまうかも」
IT化が加速し、仕事の在り方が大きく変わる中、そのような不安を抱くのは当然です。
しかし社員の将来は社長や人事にも確約できないもの。前提として、会社が敷いたレールを歩くだけでは、いつかキャリアが途切れるかもしれないことは、誰もが念頭に置いた方が良いです。
あなたの人生を決めるのは、会社ではなくあなた自身のため、自らキャリアパスを築いていく主体性が求められます。
また「管理職になりたい」「コンサルタントになりたい」などはあくまで肩書きにこだわっているだけです。
いざ憧れの肩書きを手に入れたとしても、時代の変化とともにそのポジションがなくなってしまえば、キャリアが途切れてしまいます。
キャリアパスを築くのであれば、将来どうなっていたいか、どのような生活を送っていたいか考えましょう。
同時に適性や働き方についても、自身に向いているかしっかり把握し、快適に働き続けられるか確認します。
「コンサルとして経験を積み、40代からはマネジメントに携わりたい」
「リモートワークができる会社で、全国各地のクライアントに頼ってもらいたい」
など、自分が活躍できる理想の状態を思い描くことが大切です。
あとは理想像から逆算し、必要なスキルを磨くことで、会社の力に頼らずあらゆる環境下で生き残れる人材に成長できるでしょう。
キャリアパスが見えないなら「自分が生き残れる環境」を重視
「私の10年後のキャリアパスは、どう構築すればよろしいでしょうか?」
上記の質問に対し、我々キャリアコンサルタントは、回答することが今後ますます難しくなっていくはずです。
「AIが進出し始めれば、我々キャリアコンサルタントの仕事もなくなってしまう」と、考えざるを得ませんしね。
唯一の回答は以下です。
「自分の生き残れる環境を主体的に見つけていく」
キャリアを構築するときに関しては、上司に言われたことをこなすだけの部下にならず、主体的に行動してみてください。
ただしキャリアプランや理想像にとらわれすぎると、選択肢を狭めてしまう危険性もあります。
セミナーや交流会などであらゆる分野のプロと話せば、広い視野やキャリアアップに有利なつながりが獲得できるためおすすめです。
また客観的にキャリアパスの作成をサポートする第三者が必要なため、ぜひ転職エージェントの面談を活用してみてください。
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>キャリアパスに関する記事
コンサルティングファームで60歳まで働き続けるために必要なこと
https://www.axc.ne.jp/column/media/careertips/60consultant
【転職事例】商社から外資系ファームへ転職後、メガバンクへ。元コンサルだからこそ「無双状態になれた」その真意に迫る。
https://www.axc.ne.jp/media/career-change-case/intvfirmtomegabank
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今回は、キャリアパスが見えない場合に考えていただきたいポイントをお伝えしました。
キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。
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平均サポート期間は3年です。
各ファームのパートナー、事業会社のCxOに定期的にご来社いただき、新組織立ち上げ等の情報交換を行なっています。中長期でのキャリアを含め、ぜひご相談ください。