こんにちは。キャリアコンサルタントの最上裕司です。
転職活動の際、職務経歴書に資格やTOEICなどの点数を記載し、アピールに使ったりしますが、この資格や点数も取得したものをただ書けば良いというものではありません。
そこで、転職・書類応募時の「資格のアピールの仕方と注意点」についてご紹介します。
①英語力を過小に評価させてしまうTOEICのスコア
直近海外赴任をしていて、ビジネスで英語を使っているにもかかわらずTOEICは海外赴任前に取った700点。700点というスコアは、英語に嫌悪感がないです、メールぐらいは頑張ります、というレベルです。
海外赴任をしていたのであれば恐らく今受ければもっと高いスコアのはず。あえてわざわざ昔取った低いスコアを載せる必要はありません。
②むしろマイナス評価になりかねないスコア
またTOEICネタですが、スコアが400点台とかそこらであれば、これも記載の必要はありません。敢えて言うなら500点台も記載不要。書いても意味がありませんし、「英語できません」とわざわざ伝えているようなもの。
③節操のなさを感じさせるような多数の資格
何の関連性もない資格をやたら取りまくっている、資格取得が趣味です、みたいな方もおります。さほど超難易度も高くない資格の乱発。
努力のアピールをしたい気持ちは分かりますが、あまり意味はありません。資格取得が趣味なんだろうな、程度ですね。
④キャリアや志向性と異なる資格
例えば人事としてキャリアを積み、今後は人事コンサルを目指したい、という方が社労士を取得するのは自然ですが、何故かファイナンシャルプランナーや宅建をアピールしていたり。面接で突っ込まれる材料となります。
⑤書いても意味のない資格
普通自動車免許、ですね。書いたらマイナスということはありませんが、例えば要普免、という求人でない限りは書く必要ありません。
「なんでこのキャリアでこういう方向性を目指してるのにこの資格?」と疑われる方が面倒
誤解していただきたくないのは、資格取得が無駄で、否定している、というわけではありません。一定の努力や向上心の現れですし、目標に向かって勉強するのは素晴らしいです。
しかしながらこと転職活動に関して、職務経歴書上で何も考えずにわざわざアピールする必要はないのです。
むしろ、なんでこのキャリアでこういう方向性を目指してるのにこの資格?という疑惑を持たせてしまう方が面倒です。
資格も戦略的に書きましょう。
(参考コラム)
職務経歴書・履歴書の提出前に確認したい5つのこと
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2009/0605/937.html
転職の際に自分の「所属部署」や「役職」のラベリングを盲信することの恐ろしさ【実話】
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2012/0707/1787.html
コンサルタントの転職やキャリアアップに有利な資格一覧【IT・MBA・英語・公認会計士まで】
https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2015/0713/2644.html
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今回は、書類応募時の資格のアピール・書き方と注意点についてお伝えしました。
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