こんにちは。
アクシスコンサルティングの福原です。
本日は、「マーケティングの神様」と呼ばれるコトラーの理論から、転職活動のポイントをご紹介します。
フィリップ・コトラーは、マーケティング理論の第一人者であり、マーケティングの全てが学べる唯一無二の著書として知られる「マーケティング・マネジメント」の著者です。
この中で提唱されている数々のマーケティング理論の中から、本日は“STP理論”に注目してみます。
【目次】
STP理論とは
「S:セグメンテーション」「T:ターゲティング」「P:ポジショニング」の頭文字から名付けられた理論です。
ご存じの方も多いかと思いますが、概要としては以下の通りです。
●S:セグメンテーション
自社の商品やサービスをヒットさせるためには、どの市場を攻めるべきか。これを判断するため、一定の尺度から市場を細分化することを指します。
●T:ターゲティング
上記セグメンテーションにて細分化した中で、どこをターゲットにすれば自社が最も力を発揮できるか、そのターゲットを明確化します。
●P:ポジショニング
ターゲット市場において、同じ領域で事業を行う競合他社との競争に勝つため、独自の“立ち位置”を決めることを指します。
STP理論の転職活動への活用方法
これらは企業経営のための理論ですが、転職活動にも応用が可能です。
転職活動では、ファーストステップとして「年収アップ」や「労働環境の改善」「キャリアチェンジ」等、様々な志向から応募企業を選定します。
このように、ご自身が実現したいことを基準とした視点はもちろん重要ですが、同時にもう一つ忘れてはいけないのが「応募企業側の視点」です。
転職活動の基本は即戦力採用です。
新卒採用と異なり、「これをやりたい!」という熱い想いよりも「何ができるか」が問われます。
そのため、自身の志向と企業の要求とのバランスが取れた企業選びがポイントとなります。
ここで、コトラーの“STP理論”を導入してみましょう。
●S:セグメンテーション
まずは、転生マーケットにある様々な求人を“業界”や“職種”で細分化しましょう。
また、
【企業の置かれている状況】
・成長期にあるのか
・市場の拡大が落ち着いてきた成熟期にあるのか
によっても求められる基準は異なるため、
関心のある業界や企業が置かれている状況を分析する視点も必要となります。
●T:ターゲティング
ご自身の転職目的はどの業界・職種で果たされるのか、身に付けた専門性はどこで活かせば高いパフォーマンスが発揮できるのか。
これらを、上記セグメンテーションにて細分化した中から選定します。
また一般的に成長段階にある企業では、自ら考え実行して成果を上げる「突破力」がより強く求められます。
市場の成長が落ち着いてきた企業では、大きくなった組織をまとめ、より大きな力を生み出すマネジメント力や協調する力が求められる傾向があります。
このように、企業が置かれている状況にも注意が必要です。
上記により応募企業を選定した後は、企業の選考に臨みます。
このとき皆様は、見えないライバルと限られた内定枠を競わなければなりません。
そこで役立つのがP(ポジショニング)です。
●P:ポジショニング
ここでは、“応募企業が人材に何を求めているか”に注目しましょう。
同じ業界内の企業であっても、企業理念や社風・事業モデルには大きな違いがあります。
求人票の「応募要件」はもちろん、転職エージェントからの情報収集やHPの閲覧・業界に詳しい知人への相談等を通して、企業の求める人物像を想定します。
そしてこれまでの職務経歴や身に付けた専門性の中から、企業の求める人物像にフィットする経験・エピソードを選び、応募書類や面接で積極的にアピールしましょう。
数多くいる応募者の中で、ご自身のポジショニングをどこに置くかによって、選考の評価は大きく変わります。
このように、転職活動も“STP理論”を活用することで、新たな視点や考え方が見えてきます。
皆様も、是非参考にしてみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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今回は「マーケティングの神様」から学ぶ転職活動のコツについてお伝えしました。
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